感想(ネタバレあり)
今回のメインは四葉と一花って感じでしたね。
前半ではフータローの初恋の相手が四葉であることが確定。
ただし過去のこと絡みでフータローにそのことが言えない四葉に歯がゆさを感じると同時に、本当に四葉は良い子だと思えてきます。
一方前巻でフータロー争奪レースから脱落した感じの一花。
学校を退学して女優業に絞る予定が、フータローの奇想天外な作戦でまさか独り占めする時間をゲットすることに。
まだまだフータロー争奪レースは予断を許しませんわ。
第10巻の感想記事はこちらのリンクからどうぞ。
第10巻では修学旅行のお話がメインに描かれました。
一花と三玖が脱落気味になっちゃいましたが、果たして?
第87話の感想 「フータローの初恋の相手は四葉だった」
五つ子の過去の話です。
そして四葉がフータローを出会う話でもあります。
いろんなキャラが出てきて面白いです。あのサッカーの監督、面白いキャラしているのでどこかでまた出て欲しいですね。
あと5つ子の義理の父であるマルオ。
5つ子のお母さんが言うところだとお母さんのファンということですが。
学校の先生のファンとは?
第88話の感想 「幼いフータローを変えたのは四葉の言葉だった」
87話の続きですが、第5巻収録の第34話の続きでもあります。
【漫画】五等分の花嫁第5巻の感想 「風太郎があの子にプロポーズしちゃった」
34話だとフータローが話をはぐらかせて続きがあんまりわかりませんでしたが、この88話でその続きが結構鮮明に描かれております。
それまでちょっと不良気味だったフータロー。
それが四葉の話を聞いて考え方を改めます。
「今の環境とか立場とか全部自分が変わって自分で変えりゃいい!」。
良い言葉です。
今の自分が不遇だと思うなら、自分を変えればいい。
多くの人に響く良い言葉です。
そしてこの言葉ががり勉のフータローを生み出すことになるのですね。
そりゃあ道を示してくれた女の子(四葉)に惚れますよ。
一途に想い続けるのもわかります。
さてフータローと良い感じの四葉。
しかし見ちゃいました。
フータローが四葉と二乃以外の子と仲良く喋っている姿を。
それから四葉は変わりました。
他の姉妹と自分は違う。
リボンを付けて他の姉妹と差別化を図り、他の姉妹にライバル心を燃やします。
やっぱりフータローと姉妹の誰かが喋っているのを見て嫉妬したのでしょうかねえ。
お母さんからはちょっとだけ窘められてましたが。
そして訪れるお母さんの死。
お母さんの死は五月を変えました。
「これからは私がお母さんに…お母さんになります」。
末っ子なのになぜか真面目で責任感が強い五月の性格ってこの時に形づけられたのかもしれませんね。
悲しいことが人を変えることはよくあるので。
89話の感想 「四葉の気持ちと裏腹に四葉の思い通りに進まない」
お母さんから窘められても四葉は変わりません。
他の姉妹と自分が違うとばかりに勉強に頑張ります。
フータローとの出会いが四葉を変えました。
ただ努力しても上手く行くとは限りません。
勉強に集中するために部活の誘いもゲームも断ったのに。
そこで四葉は差別化のために方向転換。
今度は運動能力で他の姉妹と差別化を図ります。
そこまでして他の姉妹と違う自分になりたいのかと思いますが、やっぱりフータローと姉妹の誰かが喋っているのを見て、絶対に負けられないと思うようになったのかもしれませんね。
ただこの路線も行き詰まります。
部活の掛け持ちをした結果、学業がおろそかになりに四葉は落第してしまうのです。
確かに自分は他の姉妹と違うことになりました。
他の姉妹は追試に合格し、自分だけ不合格なので。
ある意味差別化成功ですが四葉が求めた差別化は自分が優位な立場の差別化であり、自分だけが下位に置かれる差別化ではありません。
そして何より独りぼっち。
まさに「こんなはずでは」という気持ちだったと思います。
絶望の淵に立たされた四葉。
その四葉を助けたのは他の姉妹たちでした。
四葉はようやくお母さんが言ってたことの意味を理解します。
そして決意します。他の姉妹のために、皆のために生きるんだと。
これに現在の四葉の思考形態がほぼ固まりました。
他の姉妹のことを過度に考えるのは自分が暴走して他の姉妹に迷惑を掛け、他の姉妹に助けられたからなんですね。
そりゃあ、他の姉妹に申し訳ないと思い、自分が一歩下がろうと思いますよ。
90話の感想 「四葉がフータローの気持ちに決着を付ける」
第1巻収録の第1話のフータローと四葉が初めて喋るシーン。
まさかあのシーンの裏側がこんな感じだったとは。
ずっと読み続ける読者としては感慨深いです。
だって四葉の中でこんな葛藤があったなんて。
そしてフータローや他の姉妹のことを思い返すシーンが続きます。
四葉視点だとホント同じシーンでも捉え方が変わるのですね。
何か居た堪れなくなります。
四葉が良い子過ぎて。
四葉が可哀想過ぎて。
他の姉妹の幸せは確かに大事です。そして迷惑を掛けた以上、自分が前に出てはいけない。フータローの横にいてはいけないと思うのもわかります。
でもやっぱりここでは我儘になって欲しい。
ずっと想い続けたフータローが手の届くところにいるのですから。
たぶん自分がフータローと京都で会った女の子だと正体をバラシて、それでフータローと四葉が付き合うようになっても他の姉妹は誰も文句を言わないでしょう。
それどころか祝福するはず。
前巻で二乃なんかは自分が選ばれなくても他の姉妹を祝福するというようなこと言ってましたし。
そして迎えるこの90話の最後のシーン。
四葉が自分自身の気持ちに決着を付けたとも取ることができますが…。
91話の感想 「海で5つ子と出会えなかったけど」
ラブコメの夏の風物詩と言えば海とプール。
まず今回は海編。
フータローの妹であるらいはが一肌脱いで、フータローと5つ子が海で出会うように仕向けますが、ちょうど同じ日5つ子の引っ越しが重なり、海で出会うことができず。
その代わりなぜか5つ子以外のフータローのクラスメートとフータロー達が海を楽しむことに。
ここでも前田はこういう扱いなんですね。
何か前田も可哀想に見えてきますが、将来こいつ美人の同級生と結婚しますからね。
これぐらい不遇でも良いでしょう。
将来はバラ色なんですから。
あとフータローは5つ子がいたらもっと海が楽しかったかもと思っているようです。
フータロー変わりましたね。
一方5つ子の方では、五月がいろいろ悩んでおります。
フータローのせいで5つ子のバランスというか、いろんなことが変わってしまったので。
5つ子のお母さんとなると決心した五月としては気が気でないようです。
ただこれは考えて仕方ないですけどね。
第92話の感想 「フータローと5つ子がプールを楽しむ」
フータローのお誘いでプールにやってきた5つ子。
待ちに待った5つ子の水着姿の披露です。
本作ってホントラッキースケベとかパンチラとか徹底的に排除してますからね。
まあそのお預け感がたまらないのですけど。
五月以外の4人は結構積極的。特に二乃と三玖が。
二乃は性格的にわかりますが、まさか三玖がこんな風になるなんて。
第10巻の三玖とフータローのシーンで、三玖の目はほぼなくなり、三玖も諦めたと思ってましたが、全然違ったようです。
というか、フータローに積極的にモーションかけてフータローの気持ちを変えさせようと思っているようにも見えますね。
まあラブコメですからこんな風に争うのは良いことです。
というかもっと激しく争ってもいいのですけどね。
その一方、フータローとは一歩引いて接する五月ですが、その五月に一番のチャンスがやってくるなんて。
全部じゃんけんのせいなんですけどね。
フータローを過度に意識する五月可愛いですわ。
第93話の感想 「引いてみてもダメだった」
久しぶりの二乃のメイン回です。
二乃にまったくなびく様子がないフータロー。
痺れを切らした二乃はある作戦を実行します。
それは「押してダメなら引いてみな」。
昔のようにフータローに冷たくあたって、フータローに自分を意識させる作戦です。
正直デレデレの二乃よりフータローへ冷たくあたる二乃の方が二乃らしいですね。
ただフータローに本当のことを言って、フータローの気持ちを知った後に見せた二乃の笑顔は今回一番良い二乃だったと思いますわ。
第94話の感想 「一花の決断」
第94話の最後で明らかになった一花の決断。
「学校を辞める」。
その理由は女優業が忙しくなったから。
確か第4巻でもそんな話してましたね。
確かに若手女優として仕事がたくさん来たら、学校なんて行ってる暇ありません。
そして何より芸能界って「いつまでもあると思うな人気と仕事」らしいですからね。
売れている時ほど頑張って自分の地位を盤石にしなければいけないのでしょう。
ただその結果、一花は学校を辞めて、当然フータローの家庭教師も受けないことに。
これって一花がフータローを完全に諦めたとも捉えることができます。
第9巻や第10巻で三玖に変装してフータローを騙した一花。
まあ普通に考えれば自分がフータロー争奪レースで勝つ可能性ゼロですからね。
だったらフータローのことをすっぱり諦めて仕事に集中することもアリだと思います。
一花に翻意を促すためにフータローはある提案をしますが、一花の決意は揺るぎません。
さすがのフータローでも無理かな?
この時はそう思いました。
第95話の感想 「発想の転換!!女優一花のスケジュールをお金を出して押さえる」
一花の決意は揺るがない。
でもフータローも諦めません。
どうするべきか?
フータローはある手段に訴えます。
それは女優中野一花のスケジュールをお金を出して押さえるという方法。
自主映画を撮るという目的で一花のスケジュールを取る。そして映画の内容は家庭教師と生徒が勉強するというもの。
もちろん生徒役の一花には実際に勉強してもらいます。
流石にこの方法は盲点でした。
ただ問題が生じます。
一花を雇うためにお金を貯めたフータローですが、その金額では一花のスケジュールを押さえることができないのです。
でもここで一花が助け船を出します。
足りない分は出世払いで。
一花の好意で家庭教師を続けることになったフータロー。
当然自主映画という体なので、しっかりと勉強しながら撮影しております。
ただこれって一花大勝利なんじゃね?
だって一花はフータローとマンツーマンで勉強しているのですから。
まあ最後のシーンでフータローからの卒業を匂わす一花ですが、まだまだわかりませんわ。
終わりに
今回はここで終了。
一花、三玖に続き、四葉も脱落…と思ったら、三玖は全く諦めた様子はなく、一花も最終的にフータローとの仲が近づいた様子。
この分だと四葉も一発逆転あるかもしれませんね。
あと五月はフータローのことを好きとまで言えませんけど、過度に意識しているのは今巻でもよくわかりました。
何か一押しがあれば愛情に変わる可能性大ですね。
まだまだ決着つきそうにないフータロー争奪レース。
次巻では学園祭メインとなります。
争奪レース決着への方向性が示されるのか?次巻も楽しみです。
巻末には1ページ漫画が描かれていますが、さすがにドン引きですわ。
四葉は五月に教えてやれよと言いたいです。
次巻12巻の感想記事はこちらのリンクからどうぞ。