感想(ネタバレあり)
今巻は学園祭の話がメイン。
そしていよいよ「フータローが年貢を納める気」になったようです。
五つ子の前であんなこと言って、やっぱり決められないということはないでしょうから。
それをあってか、五つ子の中の何人かは実力行使(キス)に訴えかけます。
ただ今巻はそれ以外にも小学校時代のフータローの同級生がいきなり出てきたり、三玖が大学にいかないことを決めたり重要なことがいっぱい。
本当密度の高い漫画ですわ。
11巻の感想記事はこちらのリンクからどうぞ。
学園祭初日にフータローが重大発言しちゃった
学園祭の初日。
フータローに呼び出された五つ子。
フータローから五つ子を呼び出すのですから重大なことに違いありません。
そしてフータローの口から飛び出したのがこちら。
「俺はお前たち五人が好きだ」
とうとう来ました。
五つ子の家庭教師のという範疇を出ないようにしていたフータロー。
そのフータローがこんなことを言うなんて。
ただこの発言にはまだ先があります。
「この六人でずっと」
「このままの関係でいられたらと願っている」
「だが答えを出さなければいけないと思う」
フータローの本音は「ハーレムが一番良い」。
でもそれじゃマズいから一人選ぶって感じでしょうか?
フータローは誠実です。
たぶんフータローが願うなら五つ子ハーレムも夢じゃないと思います。
でもそれではいけない。
こういうところがフータローの魅力であり、五つ子もフータローを好ましく思う理由でしょう。
まあ、五月だけはまだフータローに転んでいませんが。
この後個別ルートが進んでいきますが、フータローの発言が五つ子それぞれの行動に大きな影響を与えたのは確実でしょう。
実際一花と二乃はフータローとキスをしてしまいましたから。
二乃はいつか実力行使に出るだろうと思ってましたが、一花までやるのは意外でした。
修学旅行で三玖に花を持たせ、さらに女優業のために学校を休学した一花。
普通ならフータロー争奪レースから脱落したと言ってもおかしくないはずですが、しっかりと食らいついていますからね。
ネットでは一花の学校休学はフータローが自分へ関心を持つための一世一代の大ばくちと見る向きもありましたが、的外れとまでは言えないかもしれません。
一方父マルオとの関係でフータローに助けられた二乃。
もともと積極的な彼女にすれば、チャンスを生かすのは当然。だから前述したようにキスしても意外ではありませんでした。
二乃がフータローとくっつくことは絶対ないと以前は思ってましたけど、案外フータローを掻っ攫っていくかも。
フータローの小学校時代の親友が現れて五つ子の心中が乱れる
これまでフータローとくっつく可能性があるのは5つ子のみ。
それが1巻からずっと続いてきたのですが、この12巻で初めて、五つ子のライバルになりそうなキャラが出てきます。
その名前は竹林。
フータローの小学校時代の同級生です。
フータローの小学校時代の修学旅行の回想の時にちょっとだけ登場しましたが、まさかこの段階で登場するとは。
再会してフータローとイチャイチャする竹林。
当然それを発見した五つ子の心中が乱れまくります。
特に三玖。
一番大人しい性格ですけど、フータローに関することでは暴走しがち。
今回も嫉妬の炎を燃やしそうな気配に。
また五月も竹林に面と向かって親密さをアピール。
さすがにフータローに指摘されて我に返ってましたが。
それにしてもなぜ竹林はここで登場したのでしょうか?
フータローのことを見にきただけのようですが。
これも何かの伏線になっているのかも。
本作って何気ないことでも伏線だったということがいっぱいありますからね。
例えば学園祭でフータローが道を教えたハゲのおっさん。
普通の漫画だったらただのモブキャラですが、実は五つ子に関わる重要な人物だったというオチが。
まあ、これは第13巻で描かれるでしょうから、今回は忘れてください。
三玖が自分で決めた「大学には行かない」
女優業を頑張ることに決めた一花。
大学進学するつもりの二乃と五月。
まだ決まっていない四葉。
そして今回三玖がある決断をします。
それは料理の勉強がしたいので「大学に行かない」という決断です。
料理下手キャラだった三玖。
それがフータローに美味しいパンを食べさせたいという想いからバイトをやって(もちろんお金を稼ぐのが主目的でしたが)、何とか食べれるパンを作れるまでに成長しました。
そういう過程を経てもっと料理を極めたいという気持ちになったのでしょうね。
そして同時にフータローに対して「特別な人だから」と言っちゃう三玖。
こんなちゃっかりキャラじゃなかったのに。
人を好きになると変わる。
それがよくわかりますね。
三玖を見ていると。
終わりに
今巻はここで終了。
三玖、四葉、五月の個別の話は次巻の13巻で描かれることになります。
特に五月の話は五つ子の家族に関わる重大なお話になるので。
すでにストーリー終盤らしいですけど、誰とくっつくか全く予断を許さない状態の本作。
次巻も楽しみです。
13巻の感想記事を読みたい方はこちらのリンクからどうぞ。