感想(ネタバレあり)
今回の内容を三行にするとこんな感じとなります。
- えりなママ登場
- 神の舌の悲劇
- 創真が朝陽へのリベンジ開始
ストーリー自体は完全に異能バトルもの。
料理漫画とは?と言いたくなるような展開の連続。特に朝陽が。
朝陽に関してはラスボス感が喪失し、中ボス以下の小者ボスぐらいにしか見えなくなりました。
同じ小者ボスでも正直叡山パイセンの方が強そうなイメージがです。
せっかく前巻まで朝陽を掘り下げてきたのに勿体ない感じですね。
その一方、えりなママ登場と前後してえりなさまのラスボス感がどんどん出てきました。
メインヒロインとは?と言いたいですけど、個人的にはデレえりなさまより、冷たいえりなさまの方が好み。
だからこの展開結構好きです。
この流れだと最終巻で創真VSえりなになるのはほぼ確定でしょうね。
残念ながら朝陽は創真に負けて終わると思いますわ。
前巻第34巻の感想記事はこちらからどうぞ。
【漫画】食戟のソーマ第34巻の感想 「創真とタクミのタッグが熱い!!」
裏の料理人の格好はやり過ぎだと思いましたが、創真とタクミの話はかなり良かったです。
えりなママが登場!!でもえりなさまとは仲が悪い?
由緒あるBLUEも今年は滅茶苦茶。
そんな風にしたのは全部WGOの特等執行官さまのせい。そしてその特等執行官さまの正体が明らかになります。
特等執行官の名前は薙切真凪。
そう、えりなさまのお母さんです。
えりなとえりなママが言い争っているのを偶然聞いてしまった創真たち。
どうやらえりなママとえりなは仲が悪そうな感じ。
でもこの場面よく見ると、えりなさまが一方的に喋り、えりなママは肯定とも否定とも言えない返事をしているだけ。
これはあれですね、えりなさまが勝手に誤解して、えりなママはそれを解かないパターン。
漫画ではよくある演出法ですわ。
最終的には誤解が解けて仲直りするのでしょうけど、どうやって誤解を解くのでしょうか?
紆余曲折がまだまだありそうです。
えりなママの秘密!!神の舌は良いことばかりではない
えりなさまが持つ神の舌。
どうやらえりなの固有スキルではなく、薙切家のものだけがゲットできる異能のようです。
だからえりなママも神の舌も保有者。
しかし現在のえりなママ、なぜか点滴でしか栄養補給ができない模様。
えりなママがこうなったのはある理由があったのです。
もちろんその原因は神の舌。
神の舌は、繊細な味覚であり味の良し悪しを判定する絶対的なもの。しかしその神の舌のせいで味に絶望し、点滴でしか栄養を取れなくなった。
そしてそんな自分にも絶望したのでしょう。
薙切家を飛び出し、えりなさまを捨てたと。
そんな人物がどうして特等執行官に上り詰めることができたんだ?と言いたいところですが、やっぱり薙切家の影響力を使ったのでしょうか?
この辺はもうちょっと説明が欲しかったかも。
えりなさまがえりなママと仲が悪い理由は、「えりなさまが捨てられたから」とWGOの執行官のアンさんが言ってましたけど、本当にそうなんでしょうかねえ。
えりなさまの場合、恨みというよりはえりなママを何とかしたい。でも自分ではどうすることもできない苛立ちが出て、それを周りにぶつけているだけのように見えます。
非力な自分への絶望を周りに当たり散らしている感じ。
冷酷なえりなさまに戻ったように見えるのもそのせいのように思えてきます。
冷酷なえりなさまのシーン。
途中で遠月十傑になった同級生たちとの研鑽のシーンが挿入されていますが、えりなさまの落差が垣間見えてグッジョブですわ。
こういうシーンが入ることで、現在のえりなさまとの違いが際立ちますので。
そういえばえりなさまと戦ったタクミがえりなさまのことを「遠月十傑第零席」と呼んでました。
現状えりなさまと創真の優劣が明らかになっていない段階でこの二つ名はどうかと思いますけど、この名前の方が創真と戦うラスボスに相応しい様に見えてきます。
創真VS朝陽再び!!
さあ、創真が朝陽にリベンジする時がやってきました。
田所を簡単に撃破した朝陽は有頂天状態。
朝陽は創真を煽りに煽りますが、どんどん小者臭が強くなっていきます。
朝陽はどっしり構えていて欲しかったですね。
小者ボスは叡山先輩でお腹いっぱいなので。
まだ顔芸があるだけ叡山先輩の方が上のような気がします。
あと負けた相手から調理器具を奪うのは美作の二番煎じ。
美作と違って奪った調理器具を使っているところが独自色なんでしょうけど、やっぱり何だかなぁと思ってしまいます。
一応創真も口で応戦しますが、有頂天状態の朝陽にはまったく聞いてない模様。
煽りだけなら朝陽が圧勝かもしれません。煽りだけは。
さて今回のお題は「五大料理を一つの品に集約して最高の美食を生み出すこと」。
また無茶なお題ですが、それを何とかするのが異能のものなんでしょう。
煽りあいの末、双方の料理が完成。
もうどんな味なのかまったく想像できません。
やっぱりソーマに出てくる料理は、普通の人が簡単に味の想像できるような料理の方があっているような気がします。
そっちの方が親しみがありますもん。
想像できない料理は、「凄いなぁ」とは思いますけど、想像できないのでイマイチ実感が出てこず、審査員の言葉がすんなり入ってこないのですよねぇ。
この辺は個々の考え方の違いなんでしょうけど。
さて最初に朝陽の作った料理の審査が終わり、朝陽は勝利を疑いません。
果たして創真の料理は?
終わりに
今回はここで終了。
またこの終わり方かよ。
ソーマってこういう終わり方多いのですよねえ。結果を知りたいのに結末が次巻に回すってやつ。
最近やらなくなったと思ったら今巻でやりやがった。
まあ、話の流れ的に創真が勝ちそうですけどね。
だって朝陽に負けフラグ立ち過ぎですもん。
- 創真をあしざまに言い過ぎ
- 審査委員が先に朝陽の料理を食べた
とくに2つ目の料理を食べる順番が決定的。
まあ、小者ボスありがとうございました。
次巻は本当のラスボスえりなさまと創真の一騎打ちになるのでしょうねえ。
巻末にある通り、次巻36巻が本作の最終巻となります。
発売は2019年10月4日(金)の予定。
果たしてどういう風に決着するのか?
次巻も楽しみです。
第36巻の感想記事はこちらからどうぞ。