【ラノベ】ダンまち12巻の感想「ベルの成長、そして仲間たちの成長」

 

 

 

 


感想(ネタバレあり)

 

アステリオスとの戦いに敗北したベル。

本巻はその続きから。

 

冒頭を除き、ほぼ全編ダンジョン内の出来事となります。

そしてダンジョンの中で明らかになるベルの成長と仲間たちの成長。

 

強化種に対して全力で戦うベル君たちの雄姿を楽しめる一冊となっております。

 

 

第11巻の感想記事はこちら。

【ラノベ】ダンまち第11巻の感想 「ベルとアステリオスの死闘も見どころだけど、各キャラの思惑と駆け引きも面白い」

 

レベル4で特攻スキルゲット

アステリオスと死闘を繰り広げたベル。

何とレベル4にランクアップです。

 

この間レベル3に上がったばっかりなのに。

 

毎回ボロボロになるまで戦い、その上リアレスフレーゼの恩恵がありますからね。

そりゃあレベル上がるでしょうよ。

 

そしてランクアップと同時に新しいアビリティとスキルをゲット。

それが「逃走」と「闘牛本能」

 

逃走はベルに相応しいアビリティです。

ベル=逃走ってイメージですからね。

 

そして闘牛本能。

特定の種族(たぶんミノタウロスを含む牛)に対して戦闘力が上がるスキルです。

 

アステリオスの負けたのが悔しいベル。

だからこそ発現したのかもしれません。

 

アステリオスに勝っていれば、わざわざ特攻スキルなんていりませんからね。

 

あとのこのシーンでヘスティアさまの別名が「ウェスタ」というらしいことがわかりました。

ウェスタ。

どっかで聞いたことありますねえ。

そういえばダンメモの4周年記念イベントって…。

 

こういう繋がりがあるから原作勢もダンメモやらなきゃいけなくなるのですよね。

ホント大変ですわ。

 

 

フェルズから与えられた戦う理由とは?

 

ベル的にはアステリオスと再戦して勝つことが当面の目標だと思いますが、フェルズからも目標頂きました。

 

それがダンジョンの最下層の攻略

 

「中層行くのも苦労しているのに何言ってるんだこの骨は」と思わずにはいられませんが、それなくしてはゼノスとの共存はありえないと言われたら仕方ありません。

 

「結ばれた誓約…そして決着」

 

冒険ものによくあるキーワードがどんどん出てきます。

でもベル君が攻略できるのはいつになるやら。

 

 

強制任務とその準備でアイシャがやりやがった

レベル4になり、ラビット・フットという新しい2つ名を貰ったベル君。

「強くなったから責任を果たしてね?」という訳でギルドから強制任務を課されます。

 

ヘスティアファミリアだけでは達成不能ということで、タケミカヅチやミアハのファミリア、そしてアイシャを助っ人に強制任務に挑むことに。

 

ただその準備の過程でアイシャがやっちゃいました。

 

妹分の春姫のためとはいえ、自分のファミリア(ヘルメスファミリア)からあるモノを持ち出し、それを春姫に使わせちゃうとは。

 

アニメ1期でベル君も使ったあれ。

確か高価なアイテムのはずですが、それをヘルメスに相談無く持ち出すなんて。

 

まあね、ヘルメスは11巻(アニメ2期)でベル君たちヘスティアファミリアにいろいろ迷惑かけましたからね

 

あの本ぐらいで文句を言う資格は無いでしょう。

というか、読者からすれば「アイシャ良くやった」と褒めたいくらいです。

 

 

 

25階層での死闘!そして仲間たちの成長

本巻のメインは25階層での死闘となります。

敵は共食いで強くなった強化種。

 

正直ここまで強化種が強くずる賢いとは予想してませんでした。

 

人間相手に策略で対抗し、勝てないと悟ればさっさと逃げる。

アイズと思われる冒険者には戦いを挑まなかったというような描写もありましたし。

 

ただただ憎悪を募る存在。

喋れないだけでゼノスと似たような存在なのに、ゼノスに感じた親しみやすを全く感じないのですよねえ。

 

 

25階層の話は、最初風景描写や説明ばかりでちょっと退屈な感じで始まりますけど、その後の強化種側視点の描写で憎悪感がMax状態に。

そしてそこからの戦闘シーン。

なろう小説の戦闘シーンなんて勝負にならないくらい描写で圧巻です。

 

さすが商業作家ですわ。

 

ここらは是非ご自身で読んでください。

 

 

ベル君が再び女の子(ゼノス)と遭遇

強化種との戦闘の最中、リリたちを離れ離れになってしまったベル君。

孤立した状態のベル君をモンスターたちは見逃してはくれません。

 

何とかモンスターを退けるベル君の前に一人のゼノスが。

 

ベル君が出会ったゼノスの人魚。

名前はマリィ。

 

ウィーネに続き、また女の子キャラとダンジョンで出会ってしまいました。

これもタイトル回収に一種になるんでしょうかねえ。

 

このマリィはベルのために全身全霊を持ってご奉仕します。

 

「食ベテ」、「舐メテ」、「吸ッテ」。

 

 

何のプレーだよ。

でも本文ではこの通り書かれているのですよ。

 

どんな場面でどんなことをしているのか。

 

確認したい方は原作12巻を買って確認してください。

5章「水都の花嫁」に記述したあるので。

 


サブタイトルに「花嫁」って……。

絶対狙ってサブタイトル付けてるやろ。

 

 

ズレを修正したベル君は強かった

リリの指揮のもと砦を構築し待ち構える一行。

 

強化種が作り出したパスパレードで絶体絶命となりますが、成長したリリ達はしっかりと対応します。

 

ベル君の成長ばかりに目がいきがちですが、ベル君と一緒に苦闘を切り抜けてきたリリたちだって努力し成長しているのです。

 

そしてトドメは春姫の魔法。

単体技の打ち出の小づちだってチート技なのに、それをさらに強化する新魔法なんて。

 

これで形勢逆転…とはいかないのです。

 

強化種はあくどい。

リリ達の勝利を思ったら、さらに奥の手を出してくるなんて。

否、奥の手ではなくこっちが本当の目的。

 

リリ達が勝手に誤解してただけなのです。

 

まあ、どっちにしてもリリ達が絶体絶命ということに変わりなし。

 

さあ、今度こそベル君登場です。

 

さらに強くなった強化種相手でも全く動じないベル君。

それもそのはず。

ようやくレベルアップにともなうズレを修正できたのです。

 

ソード・オラトリアでアイズがレベルアップに伴うズレを修正する箇所がありましたが、ベル君も同じように修正し、ようやく本来の力を出せる状態に。

 

本来の力を出せるようになったベル君。

当然その後は書く必要ないでしょう。

 

ダンまち12巻を読み終わって

成長したベル君や仲間たちをたっぷり堪能できるお話だったと思います。

この記事には書きませんでしたが、ベル君を心配するエイナさんの描写が時々挟まっており、地上に戻ったらベル君もいろいろ大変だろうなと思わせくれます。

 

さて強化種の一件はこれで終わりですが、次の出来事がエピローグで発生しました。

次の出来事は13巻14巻通しての話となります。

 

次も楽しみです。

 

 

第13巻の感想はこちらからどうぞ。

【ラノベ】ダンまち13巻の感想「絶望の先にあったのは絶望だった」