感想(ネタバレあり)
以前書いたと思いますが、私は詩羽先輩派です。
12巻でヒロインレースがほぼ終了したので、この13巻を読む気になりませんでした。
まあ、詩羽先輩の章だけは斜め読みしてましたけどね。
でも今週劇場版が公開ということでさすがに全部読まなきゃいけないということになり、発売されてからほぼ2年経ってようやく13巻の全編を読んだという訳です。
で、読んだ感想ですが、やっぱり面白い。
詩羽先輩派だから腹黒メインヒロインと倫也がイチャイチャするのには正直怒りを覚えますが、やっぱり面白いのですよ。
えりりや詩羽先輩のファンの怒りが届いたのか強欲主人公の倫也には天罰(浪人)が下っているしところも良かったです。
私みたいに倫也と加藤がイチャイチャするだけの蛇足なんて読みたくないと思ってまだ13巻を読んでない、えりり派や詩羽先輩派、そして美智留派や出海派の方も劇場版を見る前に読んでいた方がいいですよ。
12巻の感想記事はこちらからどうぞ。
【ラノベ】冴えカノ第12巻の感想(ネタバレあり) 「ご都合主義で正面突破!そしてメインヒロイン今度こそ固定へ」
12巻では最後の最後で倫也が告白シーンが。
こうなることはわかっていたけどやっぱり悔しい。
ゲーム完成、冬コミ、ヒロインたちとの別れ、そして春が描かれている13巻
13巻は怒涛の勢いでイベントが消化されていきます。
まず加藤とのイチャイチャを挟みながらゲームが完成し、それを冬コミへ。
シャッター前サークルとして完売!!
その打ちあげを倫也の家で行いますが、そこで倫也とえりり、倫也と詩羽先輩の別れの儀式が。
またえりりと加藤が一緒にお風呂に入り親友同士の会話も。
このシーンは劇場版のPVにありましたね。
原作通りなのか?それとも少し内容が変わっているか?劇場版が楽しみです。
そして高校卒業した倫也でしたが、入試に失敗して晴れて浪人状態へ。
外伝のように補欠合格のような救済もなかったよです。
倫也ざまあw
でも倫也の才能を知る者たちが放っておく訳ありません。
専門学校、バンドのマネージャー、バイト編集者、社畜(紅坂茜音の会社)など選びたい放題。
しかし倫也は自分の道を決めています。
そしてそんな倫也を見守るのはフラットなままの加藤…。
くそ~あらすじ書いているだけでもムカついてくる。
詩羽先輩振って加藤とイチャイチャしやがって。
でもやっぱり可愛いんですよ加藤が。
腹黒だけど、嫉妬しまくりだけど、本当に可愛い。
13巻という長い間ずっと加藤の軌跡を読んで来たので余計にそう思うのでしょうね。
負けヒロイン(えりりと詩羽先輩)たちとの別れ…でもまだまだ続きそう
ラブコメで読者が一番白けるのはハーレムエンド。
ただ負けたヒロインを推してたファンは、負けるくらいならハーレムエンドがよかったと思いがちですけどね。
さて本作冴えカノ(ラノベ)の場合は加藤エンドで終了。
そしてえりりと詩羽先輩は倫也と会話してその思いを立ち切ります。
切ないです。
えりりも詩羽先輩も勝つチャンスは無限にありました。
加藤よりアドバンテージもありました。
でもそれを生かしきれず勝てなかった。
本人たちも倫也もそれがわかっているのでしょうね。
えりりや詩羽先輩と倫也の会話を読むとそれが感じられます。
特に詩羽先輩の
「だって、私にはわかっているもの。あなたは間違いなく…」。
から始まるセリフ回しはさすが丸戸先生ですわ。
詩羽先輩の強い気持ちとウザいところがしっかりと表現されているので。
他の作家さんの作品では絶対にここまで心情を現したセリフは書けないと思います。
またえりりは加藤と一緒にお風呂に入り、倫也のことについて話すシーンが設けられています。
えりりと加藤は親友。
だからこそ加藤もえりりに負い目のようなものがあるのでしょう。
一応えりりのことを応援したいと思っていたけど、こんな結果になったので。
でも倫也は譲らない。
そして倫也に対する気持ちを話しはじめる加藤。
えりりに対して言うかよと思わずはいられませんけど、絶対劇場版でもここはクライマックスになるでしょうねえ。
主人公がいないシーンがクライマックスになりそうなのは前代未聞な気がしますが。
あとえりりと詩羽先輩。
倫也への想いを断ち切りました。
でもウイスキーボンボン食べたらすぐに倫也への想いが復活してしまいました。
今後も加藤は油断できませんね。
油断したらすぐにえりりと詩羽先輩が倫也を掻っ攫いそうなので。
終わりに
最後にエピローグが描かれて本作も終了です。
最後は俺たたエンドみたいな感じですが、まだまだ続きができそうな終わり方です。
まあ、俺たたエンドだから当たり前ですが。
ホント面白かったです。
私の場合はアニメから入ったファンですが、先がきになり原作買って、さらに外伝の漫画を買って、アニメ2期ではBDを揃えてと完全にハマってしまいました。
声優さんのファンだったことも大きいでしょうけど、それ以上に原作が面白く魅力的だったことが要因だったと思います。
今後冴えカノの続きが描かれるのか、新作が始まるかはわかりませんけど、丸戸先生の作品や深崎先生の絵はずっと追い続けようと思っております。
本当に楽しく面白い作品を作って頂きありがとうございました。