感想(ネタバレあり)
今回もBLUE編が続きますが、ようやく表と裏の料理人の直接対決が始まります。
正直裏の料理人のキャラ付けにちょっと食傷気味ですが、創真とタクミがタッグを組むところは胸熱でしたわ。
これこそジャンプ作品の王道です。
あと司先輩、呆気なく朝陽に負けました。この手の作品ではよくあることですが、やっぱり創真の前に立ちはだかった最強の敵だったのですから、司先輩はもうちょっと粘って欲しかったですね。
表紙はアリス一家と元総帥ですけど、アリス一家は今巻に登場しません。その点はご注意ください。
第33巻の感想記事はこちらからどうぞ。
【漫画】食戟のソーマ第33巻の感想 「BLUEが始まったけど何かスケールが小っちゃい」
前巻から始まったBLUE。世界規模の大会にしてはちょっとショボく感じました。
34巻の悪かった点 「裏の料理人のキャラ付けがやり過ぎ」
本作にはいろんな料理人が出てくるのですが、一定の節度がありました。
例えば司先輩。
イメージで鎧を着た騎士になることがありますが、あれは現実ではなくあくまでイメージ。
だからこそ読者もスンナリ受けいることができたのだと思います。
ところが裏の料理人たち。イメージどころが現実の格好がとても料理人は程遠いものとなっており、正直ドン引きですわ。
まあ裏の料理人だからアウトローにしなけれならないという先入観に基づきああいう格好にしたのかもしれませんがやり過ぎですよ。
あれ見た途端、裏の料理人がチープに見えてきた、あんまり凄いとは思わなくなりましたわ。
34巻の良かった点 「創真とタクミの意地の張り合いと友情が垣間見えたところ」
BLUEと裏の料理人に対しては残念感しかありませんが、創真とタクミが描かれているところはホントに良かったです。
特に美作に一回奪われたメッサルーナ。所有権が創真に移った後に何度も食戟やっていたのですね。
1度ならずタクミが勝利したのに、毎日のように食戟を繰り返す創真とタクミ。
まさに意地の張り合いであり、創真とタクミの性格がよくわかるエピソードです。
そしてそこからの創真とタクミのタッグとメッサルーナを用いた調理。
熱いですわ。やっぱりこういうジャンプの王道展開は映えますし胸熱ですわ。変な技巧に走るよりこれでいいのですよ。
田所が調理するシーンもありますが、派手な演出ばかりの裏の料理人に対して地道に手堅く料理するところもいいですね。
料理で大事なのは味。調理の時のパフォーマンスなんて味の前にはどうでもいいのです。
そういうところがしっかりと描かれているところは好感が持てますわ。
あと現状、タクミの弟のイサミと秘書子が10傑に次ぐ席次11位と12位ぐらいという位置付けなんですね。その辺の席次争いをしっかりと描いてくれる方がBLUEよりも面白いかも。
終わりに
今回はここで終了。
巻末にはおまけ漫画も付いており、創真の律義さが垣間見えます。そんなこと気にするならタクミに押しつければいいのに。
まあ料理人にとって調理道具は命。だからこそ創真の細心の注意を払うのでしょう。
もしかしてこのおまけ漫画、相手の調理道具を奪っていく朝陽との対比になっているのかも。
そこまで考えているのなら凄いです。
あと朝陽が創真の包丁を奪わなかった理由も大きい伏線だったようですが、どんな意味があるのでしょうか?
次巻も楽しみですわ。
次巻第35巻の感想記事はこちらからどうぞ。