【ラノベ】「かいぜん!異世界コンサルタント奮闘記」を読んだ感想 「冒険しない異世界物も面白い」

 

感想(ネタバレあり)

異世界ものバブルとなっている昨今、定番の冒険物はよほど奇抜な内容じゃないと見向きもされない感じになってます。

そこで冒険に囚われない異世界物がたくさん出てきており、たぶん本作もその1冊だと思います。

 

内容はタイトルでわかる通り、異世界でコンサルタントをするというもの。現段階で主人公は全く冒険しません。

つ~か、舞台となる街から買いつけ以外出てないし。

 

そのため胸が躍るような展開もありませんし、熱い展開も当然ありません。ただし主人公のコースケがコンサルした先のお店が、コンサルの結果どんな風に変わっていくかを楽しむことができます

 

まあ異世界物特有の都合が良い展開もありますが、これぐらいは許容範囲。つ~か、主人公はチート行為全くないですからね。

 

だから単純な主人公強え系の作品に飽きている人にもお勧めできると思います。

 

この第1巻は3章構成で、第1章でパスタレストラン、第2章で食糧販売店(小麦の販売店)、第3章で武器屋のコンサルをする様子が描かれ、その成功が認められて領主に一目置かれたところで終わりです。

 

 

スポンサーリンク

第1章の感想 「店の存在を知られてないと味以前に誰も来ない」

 

第1章はパスタ店の経営立てなおしのお話になります。

腕がいいけど、ちっとも流行らないパスタ店。偶然そのお店に入った主人公のコースケがお店のコンサルをすることになるというストーリーです。

 

まあコンサルとしては初歩の初歩かもしれませんが、コンサルに従い改善したら売り上げうなぎ上りという都合が良い展開。

ただここで大事なのはコースケはあくまで助言だけで具体的な行動は全部店の親子がやっているのです。

 

異世界ものだと主人公がチート能力を使っていろいろやるのが普通ですが、本作では前述した通り助言だけ。

 

それだけで売り上げ上がるのですからチョロいと言えばチョロいですけど、現実のコンサルもこういうのが基本ですけどね。

まあ現実は実際に店を手伝ったりすることもありけど。

 

あとコンサルとしてコースケは新商品の提案(現実世界であるメニューを教えるだけ)を行いますが、概略だけ伝えて実際に試作するのは店の主人ってところは感心しました。

 

他の異世界物だったら絶対に作り方も一から教えて新商品を完成させるでしょうけど、コースケは現実世界でコンサルティング業しかやってなかったため作り方なんて知りません。

だから大まかな材料と概略を伝えて作ってもらうだけ。でもこういうところがコンサルらしくありますし、他の作品と一線を画して面白かったです。

 

 

第2章の感想 「味を知ってもらわなければ売れないし、お手軽さを認識してもらうことも大事」

 

第2章は絡むいた小麦屋さんの立て直しです。

第1章では明確にいなかったライバルがこっちにはいるため、普通に小麦を売ってもダメ。そこで考えたのが小麦以外で売れるもの。

そこでコースケが目を付けた物は?となります。

まあそんな商品が小麦屋さんのあって、商品の仕入れルートもしっかりしているのはやっぱりご都合主義ですが、そういうことにしないとたぶん立て直しは無理でしょうからね。

 

まだ具体的な内容をする前の段階では、私は小麦でパンを作ってそれをメインに売れ出していくと思ってましたが、たぶん読者にそういう風にミスリードさせるため、作者さんはコースケのパンを作らせようとしたのでしょう。

 

ストーリー的には順調そのもの。ただせっかくライバル店を用意したのですから、嫌味だけで終わらせるのではなく、具体的に商売の邪魔をすれば盛り上がったと思います。

でもそれぐらいは作者さんでも気付いていて、あえてそういう風な展開にしなかったのでしょう。

本作のメインはコンサル。そして何よりライバルが商売の邪魔をしてきても、まだこの地に来て間もないコースケはどうすることもできなかったでしょうから。

 

ただ3章の後でコースケは領主と知己を得たので、今度は商売敵が出てきてコースケの邪魔をする展開が出てきても、領主との伝手を使って解決できるので、そういうストーリー展開も出てくるかもしれませんね。

 

第3章の感想 「ケモノのロリッ子で性格良いって完璧だわ」

 

第3章は武器屋の立て直し。

第1章で少女、第2章で美女と来て、この第3章はケモ耳のロリッコが事実上のヒロインとなります。うん、完全に狙ってきてますね。

 

武器屋の主人の養女で義父想いの良い子。おいおい、これは読者の父性や母性がくすぐられますわ。私も第1章、第2章以上にコンサル成功してくれと思いましたわ。

 

また第1章のヒロインがコースケの助手のような形で再登場。今度もコースケを助けていくことになるでしょうけど、果たしてコースケに一人の女性と認めてもらえるのでしょうかねえ。

妹的存在から恋愛対象に昇格するは結構大変そうですが。

 

 

終わりに

 

前述した通り、領主と知り合いとなって今後は領地の経営のコンサルをしそうな感じで第1巻は終了です。

コンサルがほぼ成功するところはちょっとやり過ぎかもしれませんが、現実世界のコンサルのように失敗を何回を繰り返し試行錯誤をやった結果成功させるようなストーリーにすると、成功するところまでに読者が脱落するかもしれませんからね。

 

今のはやりは失敗や過酷なストーリー展開は敬遠されがちなので。

Amazonで無料配布されていたので読んでみましたが面白かったです。経営シミュレーションゲームが好きな人はハマるかもしれませんね。