感想(ネタバレあり)
冴えカノ特別篇その2に当たるガールズサイド第2巻です。
特別篇という感じですけど中身は本編に入れても問題ないお話ばかり。
というか、これ読まないとえりりと加藤の仲直りがよく分からないかもしれません。
まあ読まなくてもストーリー自体には問題ないレベルですけどね。
今回は章ごとに感想書いていきます。
このプロローグは八巻エピローグの後にお読みください
タイトルの通り、第八巻を読み終えた後に読みべきものだと思います。
第8巻の感想記事はこちらからどうぞ。
【ラノベ】冴えカノ第8巻の感想(ネタバレあり) 「天敵加入で加藤の腹黒属性が花開く?」
内容はえりりが作成したフェールズクロニクルのキービジュアルが公開された直後のお話。
あれを見て出海ちゃんは9巻でスランプに陥ってしまうのですけど、この話の中では出海ちゃんがちょっと不安になっている心情が垣間見れます。
その出海ちゃんを元気づけようと思っているのかチャチャを入れるのが美智留。美智留はどう思っているのかわかりませんがこれは美智留グッジョブだと思います。
まあ結果的に出海ちゃんはスランプに陥ってしまい、美智留の努力は徒労に終わるのですけど。
一方のえりりと詩羽先輩。
今回のキービジュアル公開がどういう作用をもたらすかかなり危機感を持っている詩羽先輩に対し、それを深く考えていないえりり。
えりり自身、倫也が仲立ちしてくれて加藤との仲が元に戻ると思いこんでいますけど・・・。
そして加藤。
出海ちゃんや美智留が話し掛けても上の空。果たして加藤はあのキービジュアルを見てどう思ったのか?
いろいろ考えさせる内容です。
ハッキリは分からないけど、その気持ち何となくわかる。
そんな感じがしてきます。
8.3話エロインより愛をこめて
本編10巻で何となく仲良くなっていた詩羽先輩と美智留。その理由がわかるお話です。
第10巻の感想はこちらからどうぞ。
【ラノベ】冴えカノ第10巻の感想(ネタバレあり) 「詩羽先輩の挫折と復活そしてデレた姿が見れる1冊です」
5月下旬のお茶の水。
たまたま出会った詩羽先輩と美智留。詩羽先輩からすれば美智留は得体のしれないタイプで倫也を取り合うライバル。
正直社交辞令以上のつき合いはしたくないのでしょう。
一方美智留は誰ともでも仲良くなれるタイプ。
そんな美智留はせっかく出会ったのだからこの際詩羽先輩との距離を縮めたいと思ったのでしょうね。
美智留に連行されて昼食を一緒に食べることになった詩羽先輩。そして二人が共通して喋れる内容と言ったら当然倫也のこと。
だけかと思ったら美智留さん、詩羽先輩が抜けた後のサークルのことも絡めて詩羽先輩に猛攻をしかけます。
その一方詩羽先輩は倫也の従妹ということでいつも倫也にべったりの美智留にお灸を添えようと美智留の羞恥心を高めて倫也に近づき過ぎないよう誘導します。
この時の詩羽先輩かなりえげつないです。
さすがにカレー屋の中であんな動画を音声付きで再生するなんて。エロインというタイトルもある意味納得です。
しかし詩羽先輩の努力空しく、倫也と美智留の間に楔を打ち込むという詩羽先輩の作戦は結果的に失敗。それどころか・・・。
最終的に詩羽先輩の電話番号をゲットした美智留。
これが9巻で詩羽先輩がいらん世話を焼く伏線になるとは。
そしてあんまりサークルのことを考えていないようだった美智留でしたが実際は。
まああくまで倫也第一でサークルがダメになるとその倫也が悲しむのでサークルも何とかしようと思っているようですけどね。
ちなみに今回の番号交換で詩羽先輩も美智留の番号をゲットすることになりますが、後にこのことを詩羽先輩が自慢するシーンが出てきます。
詩羽先輩も言葉とは裏腹に結構嬉しかったみたいですね。
8.5話 冴えない彼女の育て方 around30s side
このお話は早応大学漫研の同窓会みたいなもの。
出席者は二人。
一人は詩羽先輩担当編集の町田さん、もう一人はその詩羽先輩を倫也から強引に奪い去ったフィールズクロニクルのプロデューサー紅坂朱音こと高坂茜。
久しぶりに話す機会を得た2人。
アラサーの女性二人がどんなことを話すのか。と思ったら結局仕事の話。でも途中から話の内容がえりりと詩羽先輩の話に。
紅坂朱音がえりりと詩羽先輩をどう評価しているのかその一端が分かります。
そして町田さんの詩羽先輩に対する想いが。
結婚より仕事を選んだ二人。その二人が全力を傾けるもの。内容は酔っ払いの戯言かもしれませんけど結構好きです。
個人的にそれまで憎悪の対象だった紅坂朱音ですがこの話を呼んだら少しその憎悪が和らいだ感じがします。
8.7話 ツバキ姫女子高校アニソン同好会の放課後
これは美智留が所属するアニソンバンド『icy tail』のお話。でも美智留は直接出てきません。だって美智留は現在追試中。
そんな中、残り三人が繰り広げるガールズトーク。話題の中心はやっぱり美智留。と思ったら倫也や伊織の話にも。
どうやらこの三人の中では倫也を巡って加藤、美智留、そして伊織が争っていることになっているみたいで当然それを妄想して楽しんでいる訳です。
これだから腐女子は。
そして三人は当然美智留の味方、美智留を応援する気分になる一方考えなければいけないことが。
倫也に代わって伊織がicy tailのマネージャーになったことで差し迫った問題が生じたのです。
そしてそれを解決するには・・・。
この話は別に読まなくても本編にそれほど影響はありませんが、外から倫也のサークルを見るとどう見えるのかがちょっとだけ分かります。
まあ外から見たら倫也中心のハーレムに見えますよね。
このインターミッションは九巻エピローグ後にお読みください
内容はえりりと仲直りすることを倫也に宣言した後のお話。
たったそれだけのことですけど、いろいろな感情が邪魔をして一歩踏み出せない。そんな加藤の気持ちが伝わってきます。
いつものフラットな性格からは到底考えられない加藤の葛藤。
何度もえりりに送るメールを作成しては送信できない。それの繰り返し。
えりりに対する複雑な想い。
倫也に対する感情も複雑に絡んで決断できない加藤。
なんか恋愛ものラノベを読んでいるみたい。そんな気分になるお話です。
9.5話 ところで表紙の女の子って一体誰ですか?
このガールズサイド2巻を手に取って表紙を見て最初に頭に浮かぶ言葉。あんた誰?その謎解きといいうかこのキャラがメインの一人となるお話です。
伊織の命令で同人誌即売会に参加した出海ちゃん。
出海ちゃんは隣で同人誌を出品していた女性、嵯峨野文雄(ペンネーム)と知り合います。
迷惑な兄を持った者同士、意気投合する二人。
そして出海ちゃんはこの初対面の女性に人生相談を。
その結果、スランプ脱出の光明を見出した出海ちゃん。もしかして伊織はこのために?それとも偶然?
ちなみのこの嵯峨野先生、不死川ファンタスティック文庫で霞詩子作品の挿絵を描いている人。
縁というものは繋がるものなんですねえw
9.4.5話 一泊二日の修復
このラノベの中心のお話。分量だけで言えばこのラノベの半分がこの話となっています。
内容は加藤とえりりがどのようにして仲直りをしたか?ということ。
素直じゃない二人。何やかんやで二人だけの旅行・・・じゃなかった合宿をすることに。
仲直りするだけでそんなことまでするのかと思いますけど、一度絡まった糸を解すにはこれぐらいしないと無理だったのでしょうね。
そして仲直りするために役立ったのはサークルみんなで作ったえりりルートのゲーム。
まあ仲直りする一番の理由はこの内容をえりりに認めてもらうためなんですけどね。
どうやって二人が仲直りをしたのか詳しい事は書きません。
どうしても気になる方はこのガールズサイド2巻を購入して確認しましょう。読んで損はありませんよ。
終わりに
内容がぎっしり詰まっています。
繰り返しますが読んで損はありません。
また無理に読まなくても本編に影響ないですけど本編の理解がより深まること間違いなし。
是非読むことをお勧めします。