感想(ネタバレあり)
今巻の舞台はヤグモ地方のカラスキ王国。
リオの両親の故郷であり、リオはそこで両親に縁のある人物たちと出会うことになります。
当然リオ以外既存のキャラはほぼ出てきません。
この辺は徹底してますよね本作は。
第2巻では第1巻の登場キャラはほぼ出てきませんでしたし。
内容的にはお世話になる村での出来事、グヘヘ阻止、祖父母との対面などが描かれており、この手の作品の王道的な展開で進みます。
この3巻ぐらいはほぼ時系列準に進むのでわかりやすいですねえ。
もうちょっと進んだ巻だと同時並行や時系列の入れ換えが激しすぎて、読んでてこんがらがるので。
ちなみのこの巻のメインヒロインとなるサヨさん。
次に登場するのは原作17巻です。
原作者さん、完全にサヨさんのこと忘れてたんじゃね?
第2巻の感想記事はこちらからどうぞ。
【ラノベ】精霊幻想記 第2巻の感想「義妹爆誕と精霊の里での出会い」
見どころその1:お世話になった村での一時とグヘヘ阻止
精霊の里でゆったりライフを過ごしたリオ。
今度はカラスキ王国のユバの村で同じようにゆったりライフを過ごすことに。
可愛い女性キャラと出会ったり、狩人になったり、風呂小屋作ったり、学院のハードモードとは真逆の優しい時間。
まあ、第1巻で苦労の連続だったからこれぐらいはいいですよね。
ただやっぱりアクシデントは起こります。
それは隣村のゴンたちがグヘヘを企てたこと。
まあ、リオが前もって警戒してたことで、グヘヘは未遂。
そしてグヘヘを企てたゴンは地獄を見ることに。
優等生キャラだったリオさん、ゴンのグヘヘ未遂で完全にスイッチ入っちゃいました。
リオさん結構ヤバい性格だったんですねえ。
でも仕方ありません。全部ルシウスが悪いんです。
ルシウスがリオの母親を殺害する前にあることをやったことが。
ゴンはそのとばっちりを受けた感じですが、こいつはこいつで自業自得。
「ざまぁ」です。
見どころその2:リオの血筋が明らかに
凛々しい顔だちのリオ。
そのリオの素性というか、両親の秘密が明らかになります。
リオの母親がカラスキ王国のお姫様、父親がお姫様を警護する騎士だったのです。
そしていろいろあって二人は逃亡し、逃亡先でリオが生まれたという訳。
リオさん、カラスキ王国の国王の孫だったんです。
尊き血筋だったのに乞食同然の生活を一時期送ってたリオ。
そりゃあ同情されますわ。
このままカラスキ王国に残ってもいいんじゃね?とも思えますが、リオさんは戻る決心をします。
まあ、義妹とか恩師とかいますからねえ。
そっちが気になるのでしょう。
見どころその3:サヨの決心と旅立ち
この3巻のメインヒロインであるサヨ。
他のヒロインたちがリオに明確な告白をしない中、トップを切ってリオに告っちゃいます。
しかしリオの答えはNO。
哀れサヨさん、最初の告白者の称号と共に最初の失恋者となってしまいました。
まあ、普通ならここで終わりなんですけど、確変起こります。
それがゴウキの存在。
実際ゴウキやサヨたちの行動についてはしばらくは情報なし。
サヨさんの次の出番である原作17巻でゴウキやサヨたちの決断が明らかになります。
たださすがに次の出番遅すぎでしょ。
まあね、セリアや美春などメインヒロインがたくさんいるので、原作者さんはサヨさんの存在忘れたのかもしれないけど、サヨさん可哀想過ぎ。
そして18巻でようやくリオと再会するけど、リオの周りは10人以上のヒロインたちが。
サヨさんが報われる日は来るのでしょうか?
あとサヨの兄貴であるシンについて。
事ある毎にリオの突っかかる面倒な奴ですが、妹想いであることは認めざるを得ません。
妹のため、嫌いなリオの前で土下座するシン。
あのシーンでちょっとだけシンを見直しました。
個人的にはシンはリオと行動を共にすれば面白いと思ったのですけどねえ。
サヨと同じくシンも次の出番は17巻。
ほっとくには勿体ないキャラだと思いました。
精霊幻想記第3巻を読み終わって
カラスキ王国で祖父や祖母と対面したこと、そして両親の墓参りができたことでリオがこの地にやってきた目的は果たされました(墓には両親の骨は入ってないけど)。
これでリオはラテイーファたちの元に戻ることになりますが、また新しい出会いというか、意外なキャラたちと再会することに。
エピローグでちょっとだけネタバレされてますけどね。
次巻では天川春人の想い人である、あのキャラが再登場します。
次巻も楽しみですわ。
第4巻の感想記事はこちらから。