本巻の主人公はジョン・スミス。
信用崩壊を発生させるために暗躍する謎の男。
信用崩壊を起こそうとする彼の目的は?
カッコつけたいだけです。
無法都市の白の塔の主であるユキメがミツゴシ商会と大商会連合が争う王国経済に割って入ることへの協力を依頼されたシャドウ。
その依頼を受けたシャドウが活動するために名乗ったのがジョン・スミスという訳です。
本巻も勘違いのオンパレード。
シリアスと思わせてギャグに持って行くパターン上手すぎです。
本巻はシャドウガーデンのうち、ガンマとデルタの出番が多いですね。
どっちもギャグ要員ですが。
ああ、アルファは最後の最後のシリアスパートで活躍します。
ジョン・スミスの正体がシャドウだとわかったところのアルファの狼狽。
完全無欠のクールビューティ―だと思ったアルファが感情出すところがいいですわ。
第8巻の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。
【漫画】陰の実力者になりたくて!第8巻の感想「お姉ちゃんの体を使って血の吸血鬼と戦うのは?」
ジョン・スミスとなって信用崩壊を起こしたい
無法都市白の塔の主ユキメ。
彼女は自身が率いる雪狐商会をミツゴシ商会や大商会連合が争う王国経済へ参入したいという野望を持ち、その手助けをシャドウに依頼します。
雪狐商会が参入すれば、その分ミツゴシ商会の利益は減るでしょう。
ミツゴシ商会はガンマが起こした企業であり、普通ならシャドウはこの依頼を受けないはず。
しかしシャドウは依頼を受けてしまいます。
理由は、「金で汚れた裏社会の男」を演じてみたいと考えたから。
それ以外にも、ドロ沼の戦いをしている大商会連合とミツゴシを信用崩壊起こして両者共倒れ。
まっさらになったところでシャドウが新しく作る会社が王国経済を牛耳ってガンマたちを会社に雇う。
そんなことを考えているようです。
ミツゴシは陰の英知(シャドウが以前見たことがあるMHK2時間ドキュメンタリーがネタ元)で銀行を作って紙幣を発行。
それに対抗して大商会連合も紙幣を発行しており、市場に偽札バラまいて取り付け騒ぎを起こさせることで信用崩壊を引き起こさせるようです。
関係ない一般市民はいい迷惑ですわ。
あとユキメは大商会連合に属する月旦に恨みがある様子。
具体的な関係は10巻で明らかに。
デルタが実の兄と再会!そしてジョン・スミスの正体を見破る
本巻では七陰の第四席デルタの身内のことがちょっとだけ明らかになります。
デルタの父親は愛人が20人以上いて、兄は100人以上いるという大集団。
まあ、犬の獣人ですからね。
「強い者が正義」という社会なんでしょう。
だからこそ弱い奴はいらない。
悪魔憑きとなって戦えなくなったデルタも弱いと判断されて狩られようとしたのでしょう。
そしてそれを助けたのがシャドウガーデンだったということかと。
デルタはあっけらかんとしてますが、結構ハードな人生だった感じです。
あとデルタはジョン・スミスの正体がシャドウだとすぐに見破ります。
さすが犬系の獣人。
シャドウも匂いまでは変えることができなかった模様。
でもデルタを放置するとジョン・スミスの正体がアルファたちにも伝わる恐れがあると判断したシャドウはデルタに特別任務を与えて無法都市へ向かわせます。
これがアルファたちに大きな誤解を与えることになるとは全く考えずに。
ギャグ要員ガンマ大活躍
今回はミツゴシ商会もメイン処。
当然ミツゴシ商会を率いるガンマも大活躍します。
主に逆要員として。
頭は切れるけど運動神経が壊滅的なガンマ。
そんなガンマが大商会連合が送り込んだ手練れの工作員と対峙したらどうなるか?
そりゃあ、ギャグですよ。
まともに攻撃できる訳ありません。
ただ結果的に敵の工作員を撃破したガンマ。
運も持ってたようです。
ちなみに同じシーンでニューも出てくるのですが、悪役にしか見えないような描き方がされております。
自分が処分した工作員の頭を持ってたたずむニュー。
怖いです。怖すぎです。
ギャグよりのガンマと良い対称になってますわ。
ジョン・スミス=シャドウだとわかったアルファは狼狽する
市場にあふれ出した偽札。
そして送り出したデルタが毛髪を何本か残して行方不明。
大混乱に陥るアルファたち。
アルファは最善と思う行動を取りますが、その先にいたのはジョン・スミス。
さあ、ジョン・スミスVSアルファの戦いの始まりです。
アニメになればこのシーン映えるでしょうねえ。
でも七陰の中で一番シャドウのことを知っているアルファ。
戦ううちにジョン・スミスがシャドウであるとわかります。
アルファの糾弾を聞くシャドウのカットで本巻は終了です。
陰の実力者になりたくて!第9巻を読み終わって
勘違いが勘違いを呼ぶ流れは本当の面白いです。
そして次巻でこのエピソードも終わり。
ミツゴシ商会は?ユキメの野望はどうなる?
次巻も楽しみです。