感想(ネタバレあり)
第5巻でのメインヒロインは詩羽先輩。それに対してこの第6巻のメインヒロインはえりりとなります。
ただそれは中盤から後半の話で、前半は倫也以外の男子に告白された加藤と加藤のリクエストに答えてゲームの主題歌を作った美智留がヒロインとなっています。
しかしえりりとのイチャイチャがインパクト強くて読み終わった頃には加藤や美智留の話は記憶からすっぱり消え失せている可能性大ですがw
前巻第5巻の感想記事はこちらからどうぞ。
【ラノベ】冴えカノ第5巻の感想(ネタバレあり) 「詩羽先輩との熱い2日間!!でも正妻感を出していたのは・・・」
え?まさか加藤が・・・
冬コミ目前、ゲーム作りも最後の追い込み、全員ラストスパート・・・とはなっておらず、忙しいのは原画が上がっていないえりりぐらいなもん。
既にストーリーを完成させてサークルに顔を出す必要ない詩羽先輩がやってきて、微妙にえりりの邪魔をしています。
そんな時、珍しく遅れてやってくる加藤。
加藤の微妙な違いを感覚的に察知した詩羽先輩は加藤に質問をぶつけます。
「男子に告白された?」
さすがラノベ作家。察しの良いことで。
と思ったら外を見ている時に加藤と男子生徒が一緒にいるところを見たから質問したようです。うんラノベ作家でもさすがにそこまで察しは良くないですよね。
それはいいとして、まさか加藤が告白されるなんて。
当然ゲーム作りそっちのけでその話で盛り上がる面々。でもこの話、加藤がサークルに遅れてやってきた時点で既に終わっていた話だったのです。
まあ終わった話になった理由はこの第6巻を購入して確認してください。
ヒントを書くとある意味、この話が終わったのは倫也の責任です。しかしまあ、この話さっさと終わって良かったですわ。ハーレムものでヒロインに手を出す主人公以外の男ほどいらないものはありません。
読者のほとんどはヒロインと主人公のイチャイチャを見たいのであって、他の男とヒロインを取り合いするの見たい訳ではありません。
もう17、18年前になりますか、原作が大人気でアニメ化も期待されていた作品があったのですが、アニメスタッフの意向かどうかは知りませんけど、原作に出てこないオリジナルの男性キャラ出したせいで作品の良さをぶっつぶしてしまった作品があります。
ああいうのは2度と止めてほしいですね。そういうのはハーレムもの以外の作品でやって欲しいです。
美智留、えりり、詩羽先輩の敵は加藤恵
倫也の家で急きょ開催されることになった美智留のワンマンライブ。
本当は美智留自身が不眠不休で完成させたゲームの主題歌を他の面々に披露したいだけ。
でも倫也はそんな発注してないのに・・・と思ったら発注したのは副代表の加藤。
ホント倫也より加藤の方がプロデューサーとして優秀ですわ。もちろん美智留の作った曲はすばらしく即採用決定。
今からだとかなり面倒ですけど完成度を高めることを重視する倫也はほぼ独断でゲームに入れることを決定します。
いろんなところにしわ寄せが来そうですけどね。
そして他の3人が帰った後、美智留へのご褒美タイム。
倫也のポケットマネーでピザやパスタを平らげた美智留は一番やりかかったことを倫也の体でやることに。
一体何をやったのでしょうかねぇ。それはこの第6巻を(以下略)。
そんな美智留は意味深なセリフを倫也にぶつけます。
「本当に、みんなで幸せになれるの?」
「あたし、わかったよ・・・あのコ(加藤のこと)が一番の味方で、一番の敵だよね」
倫也に関して一歩引いた視点で見ることができる美智留だからこそ気付いたのかもしれません。
まあ詩羽先輩にしてもえりりにしても同じようなことに第1巻の時点で気付いていますけどね。
敗北濃厚。
でもわずかな望みがあるからそれに縋っている。って感じですかね。
えりりが心配だから・・・
普通に描いていたら締め切りに間に合わない。
そこで非常手段に出るえりり。なんと学校サボって那須高原の別荘に引きこもり、そこで残りの原画を完成させようとするのです。
無茶するにも程がありますが結局それを容認する倫也。
もちろん倫也もすっきり送り出した訳ではありません。それにこんな場合は絶対にハプニングが起こるもの。
そして予想通りハプニング発生。
原画を締め切りまでに完成させたえりりが倒れてしまったのです。
そのため倫也はすべてを放り投げてえりりの元の向かうことに。この時、一言加藤に相談していれば後の展開がまだマシになったかもしれませんが今回相談したのはまさかの伊織。
まあタクシー代借りるならゲーム作りにのめり込んでいるJKより同人ゴロを選ぶのが当然ですが、結果的に倫也は選択間違えましたわ。
結局お節介な伊織が知り合いの税理士の江中さん(仮名)に頼んで車を出してもらい那須高原に一緒に行ってもらいます。
この江中さん(仮名)、今後倫也に重大な影響を及ぼすラスボスとなる人ですがそれは後の巻で。
那須高原の別荘に到着した後、伊織と江中さん(仮名)と別れ、えりりの看病をする倫也。
ここからは二人だけの時間に突入。
邪魔者がいない別荘で二人イチャイチャの同棲タイム(数日間)のスタートです。
「あ~ん」したり、アニメ鑑賞したり、ゲームしたり、まるで喧嘩別れする前の二人に戻ったかのように。
二人の時間を過ごすことで倫也はえりりに対する引っかかっていたことの正体に気付きます。
そして倫也とえりりは仲直りしました。
この辺はちょっとこじつけ過ぎると感じないことはありませんが、仲直りなんて論理ではありませんからね。
何回か読み直すうちにこれはこれでアリだと思いました。
でもここまでやってヒロイン固定とならないのですからホントこの作品って変わってますわ。
冬コミ終了そして崩壊の足音が
時は流れて冬コミ当日。
わずか100部しか頒布できず伊織や出海ちゃんたちに完敗した倫也率いる『blessing software』。
でもゲームの出来自体は素晴らしく、後に委託販売した1000本は瞬殺。さらにオーダーが5000本も入る大盛況。
実質的に倫也たちの勝利ですね。
勝負に勝って試合に負けたって感じでしょうか。
さらに仲直りしたえりりとの関係はかなり良好。もう倫也は順風満帆状態・・・とは行かないのですよねえ。
だってこれラノベですもん。
上げたら落とす。これ定番ですので。
まず加藤との関係。
一生懸命ゲーム製作のために奔走したのにえりりのことでは蚊帳の外に置かれて加藤さんご機嫌斜め。
年が明けてから全然サークルに顔を出しません。
また倫也との関係が修復されたえりり。
天才絵師としてさらに活躍するはずがなぜか描けない?
それ以外にも詩羽先輩が高校卒業しちゃうし、伊織と共に倫也を那須高原に送った江中さん(紅坂朱音)が何やらやらかしそうな感じだし。
あれ?
もしかしてサークルヤバいんちゃうの?
果たしてサークルはどうなるのか?
続きは第7巻で。