感想(ネタバレあり)
問題山積。
現在のblessing softwareを表すぴったりの言葉ですが、このままだとゲーム製作どころではありません。
すべての問題を解決するため、倫也は詩羽先輩の助言を聞き入れますが・・・。
前巻第8巻の感想記事はこちらからどうぞ。
【ラノベ】冴えカノ第8巻の感想(ネタバレあり) 「天敵加入で加藤の腹黒属性が花開く?」
サークルのためなら幼馴染も利用する
えりりがblessing softwareを辞めた理由。
もちろん加藤との生存競争に負けたのが一番の理由?ですけど、もう一つ重要な理由があります。
それは自分の力を試すため。
そのためにblessing softwareを辞めて紅坂 朱音が手掛ける『フィールズ・クロニクル』の制作に参加したのです。
そして『フィールズ・クロニクル』のためにえりりが描いたイラスト。
これがblessing softwareに大きな影響を与えます。
えりり恐るるに足りずと考えていた出海ちゃんは圧倒的なえりりの画力に圧倒され、スランプ突入。
一時えりりとの仲直りを考えていた加藤はえりりに対する態度を再び硬化。
さらに加藤はblessing softwareのプロデューサーに就任した伊織との冷戦に入り、もうサークル内ギスギス。
出海ちゃんのスランプだけでも何とかしようと伊織の画策で出海ちゃんが倫也の家にお泊りしますけど、当然こんなことで出海ちゃんがスランプ脱出できる訳なく・・・。
にっちもさっちもいかない。
そんな時意外な人間が倫也に救いの手を差し伸べます。
それが詩羽先輩。
ここぞばかりに美味しいところを持っていく詩羽先輩素敵ですw
詩羽先輩の助言。それはえりりをヒロインにしたシナリオを書くこと。
そのシナリオを見せることで出海ちゃんの創作意欲を引き出してスランプ脱出を図り、またシナリオ通してえりりのことを加藤に理解してもらい、えりりと和解させる。
かなり強引でホントに成功するの?的な方法ですが他の方法を思いつかない倫也はこの方法を試すことにします。
一人ではえりりのシナリオを書けないと思った倫也は何を血迷ったのかえりりと共同でシナリオを作ることに。
ただえりり自身、倫也がシナリオを作っていることを知りません。
えりりに対して倫也は加藤との仲裁をするため、えりりが過去どんなことを思い、どのように考えていたのか教えて欲しいと言っただけ。
完全にだまし討ちですけど、こうでもしないとえりりは素直に自分の心情なんて倫也に話しませんからね。
そしてえりりから聞き取ったことをベースにシナリオを作る倫也。
もちろんギャルゲーですので、ハッピーエンドにするためえりりの心情にいろいろと付け足しをしていってシナリオを完成させますけど、これって18禁?という内容もw
一部を抜粋すると、
「仕返しに……傷、つけてもいいよ……わたしに」
おいおい、全年齢向けのラノベだぞ。
いくら挿絵が無いからといってこれいいのか?
もしかして詩羽先輩の下ネタの影響で倫也の作風がこんな風になってしまったの?
最終的に出来上がったシナリオを加藤や出海ちゃんに見せることになりますけど、果たして二人の反応は?
一応今巻はえりりがメインなんですけど、えりりが不憫に思えてきますねぇ。
だって加藤との仲裁を餌に小さい頃からの自分の心情をすべて倫也に吐露するんですよ。恋する相手に自分の心情を話なんてなんて拷問?と思ってしまいます。
そしてえりり自身、倫也に騙されたことを知ったらどう思うか?
その話はガールズサイド第2巻に収録されていますので知りたい方はそっちを読んでください。
【ラノベ】冴えカノGirlsSide(ガールズサイド)第2巻の感想(ネタバレあり) 「袂を分かったえりりと加藤!二人の修復の物語」
だいたいみなさんの考えるような態度をえりりが取りますけど最後は・・・。
えりりってホント良い奴ですわ。
次巻第10巻の感想はこちらからどうぞ。