感想(ネタバレあるけど抑えめ)
今回も電子書籍版じゃなくてごめんなさい。
さあ冴えカノ11巻です。
ここまでえりり、詩羽先輩のゲームシナリオを完成させた主人公倫也が満を持してメインヒロイン加藤恵のシナリオを書いていくお話。
そして簡潔に11巻の話を書くと加藤とのイチャラブです。ただしエピローグその2でものすごく不安になりますけど。
第10巻の感想はこちらからどうぞ。
【ラノベ】冴えカノ第10巻の感想(ネタバレあり) 「詩羽先輩の挫折と復活そしてデレた姿が見れる1冊です」
加藤がこれまで思っていたことの一端がわかる話
先ほど11巻は加藤とのイチャラブと書きましたが正確に書くとそれは11巻の中盤以降の話。
11巻の前の方は出海ちゃんと美智留の話メインです。
残念ながらこの二人のシナリオ、10巻と11巻の間で倫也が完成させてしまっています。
二人のシナリオ作成の話を期待していた出海ちゃんファンと美智留ファンはさぞ落胆することでしょう。
と思ったら、その罪滅ぼしなのか彼女たちが倫也とイチャイチャする話が入っています。
出海ちゃんファンは第2章、美智留ファンは第3章を読みましょう。短いですけどファンなら十分堪能できるはずです。
そしてこの二人の話、出海ちゃんの方はえりりが、美智留の方には詩羽先輩がそれぞれ絡んでおり、その点でもニヤニヤできるかもしれませんね。
で、4章以降が待ちに待った加藤恵のシナリオの話となります。
今まで感情を出すことが少なった加藤ですけど、ここからはホント恋する乙女・・・とまでは言いませんけど、顔を赤らめ、結構思っていることを表に出していきます。
「なんで、今、ここに、いないかなぁ……」
「どうして、わたしの目の前に、いてくれないのかなぁ……」
こんなセリフを加藤が言うのですよ。まあ、それでもえりりや詩羽先輩と比べたらまだまだ感情を表に出していませんけどねぇ。
いろいろあって(スランプに陥って仇敵にアドバイスもらって)加藤ルートのシナリオを作るため、加藤と共に頑張ることにした倫他。
その前提として今まで完成した共通シナリオや他のヒロインのシナリオを二人で手直していくことになります。
でも共通シナリオや他のヒロインのルートってほとんど倫也たちの実体験が元となっており、加藤がそれにダメだしする形でその当時加藤がどう思っていたのかちょっとだけわかる仕掛けに。
この仕掛け良いですね。
今までリアクションが薄かった加藤ですけど加藤なりに思うところがあったことが加藤の言葉の端々からわかります。
そしてどれだけ重たい女だったのかということが。伊織の予想通りでしたわ。やっぱり女性を見る目ありますね伊織は。
前提の話が終わってようやく加藤ルートのシナリオ作成に着手。ここからは一気に進みます。もうね、他のヒロインファンであってもたぶん胸がキュンキュンしてきますよ。
それにP173のP221の挿絵が反則w
あんなの見たら詩羽先輩派の私も宗旨替えしたくなったわ。
加藤の態度に乗せられたのか倫也もどんどんイケイケに。かなり気持ち悪いくらいに。ここは賛否分かれるかもしれませんが。
しかし順調に話が進むと途中で良くないことが起こるのがラブコメ。最後の最後、エピローグその2で嫌な雰囲気が漂ってきます。一体何が起こったのか?
11巻はここで終了です。
続きが気になる終わり方はホント嫌ですわ。次巻が出るまで最低3か月から4か月は続きが気になったまま悶々するのですから。
あとこの物語もかなりクライマックスの雰囲気が漂っていますから、残り2巻で終わりそうな気がします。まさかアニメ2期終了と同時に原作終了を狙ってませんよね?
それはそれとしてああ、早く続きが読みたいですわ。
次巻12巻の感想はこちらからどうぞ。