【漫画】五等分の花嫁 第14巻(最終巻)の感想(ネタバレあり)「フータローも五つ子もめんどくさい」

五等分の花嫁第14巻の表紙

五等分の花嫁第14巻の表紙

 

 

五等分の花嫁の最終巻です。

完全なハッピーエンドで終わって良かったですわ。

ただフータローは小姑みたいな義理の姉妹たちに今後も手を焼きそうですが。

 

最終巻の内容を表すと「フータローも五つ子もめんどくさい」。

これに尽きると思います。

 

第13巻の最後で勝負が決し、フータローが選んだ相手は四葉だとわかりました。

あとは四葉がそれを受けいれてエンディングへ行けばいいのに、どいつもこいつも面倒臭過ぎ。

まあ、その面倒臭さが本作の面白さの源泉なのかもしれませんが。

 

あっさりし過ぎるとフータローも五つ子も「らしさ」が消えちゃいますからね。

 

 

あと巻末にはおまけが2ページ付いています

フータローと五つ子の新婚旅行の話ですが、興味がある方は原作14巻を購入しましょう。

まあ、「フータローはめんどくさい」と五つ子が再認識するだけの内容ですが。

つ~か、妹夫妻(五月の場合は姉夫妻)の新婚旅行についてくる義理の姉妹も十分面倒臭い存在だと思いますけどね。


第13巻の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。

【漫画】五等分の花嫁第13巻の感想 「学祭最終日!フータローが選んだのは?」

 

 

フータローが選んだのは四葉だった

小学校時代にフータローに出会ってから、ずっとフータローのことを想っていた四葉。

ようやく四葉が報われる…と思ったら、なぜかフータローの前から逃亡してしまいます。

 

自分が選ばれるなんてありえない。

四葉はそういう気持ちのようです。

フータローのことが好きなんだから素直に受け入れればいいのに。

本当にめんどうくさい。

 

まあね、四葉は他の4人に迷惑をかけっぱなし。

だから自己評価が低くなり、自分が選ばれるはずはない。

そして他の4人を差し置いて自分だけ幸せになるのは許されない。

こんな感じのようです。

 

ただ最終的に四葉もフータローの気持ちを受け入れます。

だって四葉は嘘がつけないから

 

頭ではフータローの想いを拒絶しようと思っても、心がそれが許しません。

 

抱き合う訳でなく、ただフータローを見つめて自分の本心を言う四葉。

この形って第3巻21話で四葉がフータローに「うそ」と言った時と同じ構図です。

ここぞという場面で昔を思い出させる構図にするのはホントこの作品の良いところだと思いますわ。

 

一花以外の4人がめんどくさい

フータローの想いを四葉が受け入れた。

後は1巻1話の結婚式のシーンに戻りハッピーエンド!とは行かないのが五等分の花嫁。

ここからは四葉が他の4人に仁義を切るような話になっていきます。

 

ホントめんどうくさい(これ何度目だよ)。

二人の想いが重なり付き合うことになった。

それでいいじゃん。

何で他の姉妹に認めてもらわなければいけないんだよ。

 

さて、一方の4人。

一花だけはすべてを受けいれてフータローと四葉を応援する姿勢を明確にします。

もちろん未練はまだあるようですが。

一番悪どいことをして自分へフータローをなびかせようとした一花でしたが、ここに来て一番まともだったとは。

全部消化しきったという感じなんでしょうかねぇ。

 

 

では他の三人はどうか。

未練があるのをハッキリと明言し、フータローを狙い続けることを選んだ二乃。

ある意味正々堂々としています。

まあ、四葉の態度にイライラして当たり散らしたのは頂けないですが。

 

四葉の格好をして自分が四葉になると言い出した三玖。

これって一花が三玖に化けて自分に有利な状況に持って行こうとしたことへのオマージュなんでしょうかねえ。

三玖はフータローを好きになったことを含めて全部受けいれる感じになっているところは良かったです。

ただ四葉に配慮しようとして実際は配慮になっていないところはめんどうくさいとは思いましたけどね。

 

 

 

最後は五月。

1巻1話を見る限り「メインヒロインは五月!」と思った読者はたくさんいたはず。

でも実際はメインヒロインどころか、サブヒロインにも後れを取る周回遅れだったということがうっすらとわかります。

 

1話でフータローと出会い、反発、そして和解し今に至る。

普通のラブコメだったらメインヒロインになってもおかしくないのに。否、メインヒロインにするのが普通なはず。

それがこんなことになるなんて。

 

そして結婚式ではフータローから「諸悪の根源!妖怪カレー喰い女!」と言われる始末。

五月が一周回って不憫に思えてきましたわ。

 

 

 

四葉へのプロポーズはブランコの元で

他の姉妹のことが片付き、ようやくフータローと四葉のイチャイチャが始まります。

そして二人の後を尾行する4人。

どんだけ興味深々なんだよ。

そこは二人を放っておけよと言いたくなりますが、二人の行く末が心配なんでしょうね。

場合によっては介入しそうな感じです。

 

尾行に気付かないフータローと四葉はファミレス、図書館でデート。

途中4人の尾行を知りますが、最後は二人でブランコに乗った公園へ。

 

この公園のブランコも読者には感慨深いですね。

勤労感謝の日にフータローと四葉が一緒に乗ったブランコ。

四葉が身を引こうと一度決めた時に乗ったブランコ。

そして今回は?

 

好きです 結婚してください」。

 

フータローから四葉がプロポーズされたブランコになりました。

ロマンチックとは程遠いシチュですが、二人にはこういう場所の方が合っているかも。

 

最後の5つ子ゲーム、そして結婚式へ

時間が過ぎて5年後。

いよいよフータローと四葉の結婚式です。

そしてなぜか5つ子ゲームが始まります。

5つ子ゲームをするためだけにあれだけのウエディングドレスを用意したのでしょうかね?

金持ちの考えることはわかりませんわ。

 

まあ、ある意味これは儀式でもあります。

フータローが5つ子のことがちゃんとわかっているかどうかの。

 

もちろんフータローは全員正解。

ただ消去法で最後に正解となった四葉が少し不憫でしたわ。

 

 

結婚式後、疲れた様子のフータロー。

しかしもっと疲れる事実が判明します。

 

フータローと四葉の新婚旅行に他の4人が付いてくる気満々なのです。

つ~か、フータローと四葉そっちのけで行先選んでいるし。

 

 

せっかく旅行の時にキスした相手が判明したり、四葉がトレードマークのリボンを捨てたりするシーンがあったのに。

 

これってある意味準ハーレムエンドみたいな感じじゃね?

そう思えてきましたわ。

 

まあ、フータローと五つ子はずっと一緒の方が、フータローも四葉も幸せなのかもしれませんね。

 

 

終わりに

これで五等分の花嫁は終了。

ラブコメとしては最高の終わり方だったと思います。

ラブに傾き過ぎず、コメデイ要素もほどほど入れてバランスが良かったですわ。

 

ここで終わるの名残惜しい感じもしますが、これ以上ストーリーは伸ばしようがありませんからね。

これで終わりで良いと思います。

 

原作者のねぎ先生、面白い作品を作って頂きありがとうございました。