【ラノベ】グランクレスト戦記第7巻の感想(ネタバレあり) 「攻守を入れ替えたアルトゥーク攻防戦開始」

 

感想(ネタバレあり)

 

システィナ島を平定したテオ、

エーラムを経由してとうとう

アルトゥークの常闇の森に帰ってきます。

 

さあ、ミルザーとの決戦です。

 

 

エーラムでの出来事

 

システィナ島を平定する過程で

捕縛することに成功したヤーナ。

 

彼女の身柄と捕縛した褒美を貰うため、

テオとシルーカは魔法都市エーラムへ。

 

そこでシルーカは

魔法協会のきな臭さを、

テオは聖印教会の内情を

知ることになります。

 

そして対立していると思われた

魔法協会と聖印教会が実は

裏で繋がっているかもしれないことも。

 

またプリシラは先代の教祖の娘で

自ら志願してテオの元にやってきたことが

発覚します。

 

プリシラって教会内部で高位だったのですね。

でもだからこそ命を狙われそうです。

先代の教祖の娘なんて

現在の教祖から見れば厄介者以外の何者でも

ありませんで。

 

 

あとヤーナは火刑の処せられましたが

隙を見て第6巻に出てきた悪魔を召喚。

そのまま悪魔の力を借りて異世界へ。

 

もうこの世界に戻ってくることは

ないでしょうけど、

何かモヤモヤする終わり方です。

 

アルトゥーク条約の盟主になれず

エーラムを後にしたテオは

ラシックたちと合流。

 

約束通りシスティナ島攻略に

成功したのですから、

そのままアルトゥーク条約の盟主に就任・・・

と思ったら、

ラシック以外の君主たちの多くは反対。

 

そりゃあそうです。

テオがいない間、

ミルザーの脅威からこの地域を守ったのは

ラシックですからね。

 

このままラシックが

盟主のままの方が良いと考えても

不思議ではありません。

 

そこで今度はミルザーを倒して

その実力を見せつけ

アルトゥーク条約の盟主になることを

目指します。

 

 

ミルザーに初勝利したけど

 

常闇の森に侵攻したテオ。

そこでテオが常闇の森を制圧したと

宣伝を始めます。

 

常闇の森に関しては

ミルザーが半ば放棄していた地域。

そこに入ってきて勝手に占領宣言しただけですが、

ミルザーは以前アルトゥーク全土の平定した旨の

宣言をしています。

 

だから現実はともかく名目上は

テオがミルザーから領地を奪ったという形に

なる訳。

 

当然テオが大嫌いなミルザーは

すぐに討伐に向かいますが、

常闇の森は複雑怪奇。

 

テオたちが籠る城に何とか

たどり着きますが、

城攻めで犠牲が増えることを恐れて

退却します。

 

城攻めで犠牲を強いるつもりだった

シルーカは頭を抱え

次の策を考えることに。

 

でも勝ちは勝ち。

早速これも宣伝に使うことになります。

 

 

まさか全裸で戦うなんて

 

テオがミルザーと争っている頃、

スタルクのウルリカは

ミルザーからの援軍要請を断り、

ハマーン征服に向かいます。

 

それに対してハマーンは

国庫が空の状態。

とてもやとてもウルリカの軍勢に

対抗できる状態ではありません。

 

しかしエドキアの魔法師である

ラウラはこの金がない状態を

逆手に取って士気を上げる策を思いつきます。

 

それが全裸。

エドキアと自分が全裸になることで

士気を上げることに成功。

 

またテオの命令でスルタクに

反乱を起こさせようとしていた

ジュゼルロッシーニの手引きで

実際に叛乱が勃発。

 

もうハマーンどころではなくなり、

ウルリカは領地を捨てて

父であるエーリクの元に

逃げ帰ります。

 

ラウラの考えた

体を張った策で勝利したエドキア。

 

この場面、

アニメ化するのでしょうかねえ。

 

 

テオとミルザーの戦いが決着

 

孤立無援の状態のミルザー。

そこに兵3000を率いてマリーネが

援軍にやってくるという知らせが。

 

しかしミルザーが籠る一角獣城の外は

アルトゥーク条約軍の大軍に囲まれている状態。

 

こんなところに3000の援軍が来ても

犠牲が増えるだけ。

 

そう考えたミルザーは

打って出ることを決めます。

 

マリーネの剣となることを誓ったミルザー。

その誓いを守るためにも

マリーネを死なせる訳にはいかないのです。

 

当然魔法師のテリオスは反対しますが

ミルザーは聞きません。

 

さあ、ミルザー最後の晴れ舞台の開幕です。

 

クロ―ヴィス、キルヒス軍を撃破した

ミルザーは次の獲物にラシック率いる

セーヴィス軍を選びます。

 

セーヴィス軍を撃破して

ラシックを討ち取ることができれば

アルトゥーク条約軍はバラバラになるかも。

 

淡い期待ですが、

それに掛けるしかないほど

ミルザーは追い込まれているのです。

 

しかし寸でのところで

ミルザーはセーヴィス軍への攻撃を

取りやめます。

 

それはセーヴィス軍の迎撃する備えを

見せたから。

 

ラシックはセーヴィス軍の大将で

あるのと同時に

アルトゥーク条約軍の盟主でもあります。

 

当然守りを固めるのが通常。

でもセーヴィス軍の陣形は

ミルザーを呼びこむような形をしています。

 

到底大将を守るようなものとは言えません。

 

ラシックはどんなことをしても

生き残ろうとしている訳ではないということ。

つまりラシックを倒しても

条約軍は崩れない。

 

ミルザーは一瞬でそれを看破したのです。

ホントこのような点だけは

ミルザーって鋭いですね。

 

ラシックは

この戦いの後

アルトゥーク条約の盟主の座を

テオに譲るつもりでした。

 

だからここで自分が死んでも

大丈夫だと思っていたのです。

 

それに自分が死ねば

スムーズにテオの盟主の座を

渡せることも。

 

どこまでラシックは

テオに心服しているんだよ。

そんな風に言いたいですわ。

 

 

さてラシックを討ち取ることを止めた

ミルザーはテオに狙いを定めます。

 

テオVSミルザー。

 

お互い嫌っている者同士の戦い。

 

さあ、どうなる?

 

まあここは

この巻一番の見どころですので

詳しくは購入してご確認ください。

 

 

で、結果を書くと

まあほとんどの読者の予想通りです。

 

 

攻守入れ替えてのアルトゥーク攻防戦は

終わりました。

 

攻守だけでなく勝者も入れ替わる形で

 

 

そっちの娘メインかよ

 

この巻の最後は短編が収録されています。

タイトルは「父と娘」。

 

内容は若き日のアウベストに養女が

できた時のお話です。

 

養女ということは

当然シルーカ・・・と思ったら、

アイシェラの方かよ。

 

はい、アウベストとアイシェラの

出会いのお話。

 

でもアイシェラって

今と全然違う。

と思ったら最後でどんでん返しが。

 

しかしこの外伝読むと

アイシェラってホントは

アウベストのことを・・・。

 

 

この巻はここで終了。

この7巻でアルトゥーク周辺の事情が

再び大きく変わりました。

 

さあ、この事態に

同盟と連合はどう対応するのでしょうか?

次巻も楽しみです。

 

第8巻の感想はこちらからどうぞ。

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