感想(ネタバレあり)
大人気作品となったソードアート・オンラインの
外伝という位置付けの作品です。
この第1巻には
キリトもアスナも
ほとんど登場しません。
本作のメインは
シリカ、リズ、そしてリーファという
サブヒロインたち。
本編ではキリトとアスナを
囃し立てるぐらいしか出番がなくなった
お嬢さん方ですが
こちらでは大活躍します。
この3人のファンなら読んでみる価値
あると思いますよ。
SAOの犠牲者
ストーリーの概略を書くと、
アルヴヘイム・オンラインに
新クエストが実装されます。
そしてそのクリアアイテムが
ロマンチックなものであり、
また以前のSAOで実装されていたものであって、
どうしてもそのアイテムをゲットしたい
シリカとリズ。
しかし肝心のキリトは
運悪く実習でゲームができないところに。
またアスナも
家庭の事情でゲームどころではなく。
仕方がないので
シリカとリズは
リーファを誘うことに。
当然リーファも大いに乗ってきて、
3人で新クエストを進めていきます。
そしてそんな途中で出会ったのは
キリトによく似た格好をしている女性プレイヤー
であるクロ。
実はこのクロもSAOサバイバーであり、
SAOで仲間を失った悲しい過去を持つ女性だった。
というのが概要です。
何かこのパターンよく見ますねぇ。
まあデスゲームであるSAOでは、
4000人強の死者を出しているのです。
その4000人には一人一人
その人を大事に思う人がいるはずであり、
大事な人を失ったという事実はトラウマとして
ずっと付いてくるのです。
今回の新キャラであるクロも同じ。
まあクロの場合は自分の殻に
閉じこもっているだけなので、
死んだ娘を復活させようと
他人に迷惑を掛けたどっかの教授よりは
だいぶんマシですがね。
シリカ押しなら黙って読むべき
一応本作の主人公は
シリカ、リズ、リーファとなっているようですが、
この1巻に関しては
シリカが単独主人公と言っても
過言では無いと思います。
随所にシリカの良さが散りばめられており、
シリカ押しのファンなら
絶対に楽しめるはずです。
ただ絵柄の問題なのか
戦闘シーンの描写が
もう一つって感じですかね。
わたし的には。
何か戦闘に重量感がないのですよ。
某ベル君が主人公の作品の
外伝のアニメ版のように。
しっかり描き込まれているのに
重量感がないのは非常に残念です。
まあ、(華奢な)女性キャラたちが
戦うのですから
変に重量感がない方が
返って良いと考える人も
いるでしょうけど。
まあ、シリカの可愛さを
愛でることが主目的なら
そんなに問題にならないと思います。
終わりに
この第1巻は
シリカたちに心を開いたクロが
SAO時代のアバターを引き継ぎ、
ルクスとして降臨するところで終わりです。
SAOのヒロインキャラって
ほとんどの属性を
網羅していると思ってましたが、
おっとり系デカ乳キャラが
いなかったのですよね。
それがルクスの登場で
埋まったことになります。
このルクスがキリトと
本格的に絡むと一体どうなるか。
続きが結構気になるかも。