感想(ネタバレあり)
前巻から始まった連隊食戟。
今巻はその連隊食戟1stバウトの
最終結果まで収録されています。
ところで連隊食戟は
仲間の調理を助けることも
できるルールのはずですが
この1stバウトに関しては
完全に個人戦となっており、
連隊食戟の設定があんまり意味を
なしていないところが
ちょっと残念でしたね。
一色先輩と寧々パイセンは腐れ縁?
創真の相手は
遠月十傑の第六席の紀ノ国寧々パイセン。
そばを得意とする寧々パイセン相手に
そば勝負の札を引いてしまった創真は
まさかのカップ焼きそばで戦うと宣言。
これが前巻までの内容でした。
もちろんカップ焼きそばといっても
そのノウハウを利用したものを
作るということ。
さすがにホントにカップ焼きそばでてきれば
それはそれでストーリーが
盛り上がったでしょうね。
さて創真の相手の寧々パイセン、
実は一色先輩とは
腐れ縁の関係にあったのです。
実は一色先輩の実家は
京都の有名料理屋であり、
そのしきたりで4歳で
修行に出された一色先輩。
そして修行先に選ばれたのは
紀ノ国家、
そう寧々パイセンの実家です。
同い年ということもあり
寧々パイセンにいろいろ世話を
やかれた一色先輩。
でも一色先輩がちょっと本気を
出すと一生懸命頑張る寧々パイセンに
すぐに追い付いてしまうのです。
さながら寧々パイセンは努力型、
一色先輩は天才肌といったところ
でしょうか?
そんな関係ですから
寧々パイセンは一色先輩を
かなり意識している様子です。
一色先輩に対して
2stバウトにも出てくるように
言う寧々パイセン。
それに対して一色先輩が
言ったセリフがこちら。
「君はそのまえに
幸平創真という料理人に負けるから」
食戟のソーマ第25巻より引用
完全な断定口調。
一色先輩カッコいい!!
定食屋の経験は伊達じゃない
寧々パイセンが作った
天盛りそば。
どうみても美味そうです。
その証拠に審査員は
何杯も食べてましたし。
おいおい、
そんなに食べたら腹が膨れて
創真の料理食えんだろと
思うくらい食べてます。
ちなみにこの審査員、
セントラルと反セントラル
どっちの息もかかってない、
料理に星をつける機関から
送りこまれた人達。
現実世界のミシュランの星を
付ける人達みたいな
仕事をしているみたいですね。
さてどうみても
寧々パイセンが圧勝しそうな雰囲気です。
でもここまでほぼお約束。
ここからひっくり返すのが
ソーマの真骨頂です。
そして完成する創真のそば、
「ゆきひら流焦がし蕎麦」。
うん、
ホントにいわゆる日本そばではなく、
中華麺使った焼きそばみたいな
感じ。
ただこれもすべて創真の計算?
というか経験に基づいて
作られた料理なのです。
今まで学んで来た知識や技量を
用いて最高のそばを作った
寧々パイセン。
一方創真は
現在の会場の温度や状態を考えて
自分なりに創意工夫した
そばを提供したのです。
お客の要望と聞いて
アレンジする定食屋での
経験が生かされた料理。
そんなところでしょうか?
確かに寧々パイセンは
考えられる限り、
最高のそばを作りましたが
それはどこで食べても
最高と言う意味ではありません。
あくまで普通の気候のところで
食べれば最高だということ。
こんな外は極寒となっている
ところでは・・・。
ただこの辺は
ジャンプ連載時にかなり
叩かれたのですよね。
そばに関して英才教育を
施された寧々パイセンが
気候や温度などの条件に
全く目を向けなかったということに。
でもそれが少年漫画ですからねえ。
たぶんこうしないと
寧々パイセンに創真が勝つという
シナリオを描けなかったのでしょう。
という訳で
創真VS寧々パイセンの勝負は
創真の勝利!!
一色先輩の言う通りになりましたね。
一色先輩、寮生の私物を拝借する
さて、創真と寧々パイセンが
食戟をやっているのと
同時並行で
一色先輩も食戟をやっています。
相手は一色先輩に代わって
十傑入りした白津樹利夫パイセン。
見た目はどうみてもオネイ系ですが
一色先輩の眼中にはないようです。
勝負の品目はうなぎ。
白津樹利夫パイセンも
イタリアンの腕を駆使して
美味しそうなウナギ料理を
作りますが
その過程で極星寮の悪口言ったから
一色先輩キレちゃいました。
一色先輩これでもかというくらいに
極星寮のみんなが作った材料を用いて
洋風なひつまぶしを作りだします。
こういう風に書くと
一色先輩良い人にみえますけど、
その材料は
勝手に持ちだしたものであり、
完全な窃盗ですw
セントラル側がそこを突いて
一色先輩を失格にしたら
面白かったのにw
まあ勝負とは当然一色先輩の勝利。
ああ、あと元第三席の女木島先輩が
セントラル側の雑魚に勝利。
さすがに調理風景だけでなく
作った料理も描かれることなく
終わるなんてw
ちなみにこの女木島先輩、
創真とある約束をしているみたいですが
何を約束したのでしょうね?
これにて1stバウト終了。
結果は反セントラル側が圧勝。
でもこれ終わりではありません。
1時間のインターバルを挟んで
2stバウトが始まります。
そのインターバルの時間、
久我先輩は一席の司パイセンの元へ。
久我先輩の望み、
それは司先輩との再戦。
この感じだと
次巻ではこの2人の食戟が
メインになりそうですけど
果たして?
今巻はここで終了。
やっぱり対十傑だと
盛り上がりますわ。
セントラルの雑魚と
描き方は変わらないのに
どうしてここまで面白く
熱くなるのでしょうかねぇ。
本編が終わった後のおまけ漫画。
今回は負けた寧々パイセンや白津パイセンを
元気づけていた竜胆パイセンのお話。
うん、今回はちょっと微妙かも。
でも本編が面白かったからいいか。