他の巻に比べて見せ場多いこの14巻。
それもそのはず。
この14巻、分量が普通のラノベ3冊分ぐらいあるのですよ。
ストーリー的に切るところがなかったのでしょうね。
この巻のメインヒロインはリューさん。
リューさんの魅力にメロメロになる人続出したはず。
それぐらいリューさん良いです。
自分の気持ちを理解したリューさん。
他のヒロインたちにとっては強敵出現といったところでしょうかねえ。
その一方絶望は最後までベル君とリューさんに付きまといます。
絶望の連続で胃が痛くなるくらいに。
ただこの絶望を終わらせたことでリューさん的には過去の絶望を消化できたとも思いますよ。
アニメ板と比べるとストーリーがわかりやすいです。
ストーリーはアニメ版とほぼ同じですが、アンフィスバエナ戦の途中でベル君たちの動静がいきなり挿入されたりしませんし、回想が章の前半で入ってくることもありませんので。
第13巻の感想記事を読みたい方は以下のリンクをご利用ください。
【ラノベ】ダンまち13巻の感想「絶望の先にあったのは絶望だった」
絶望のアンフィスバエナ戦!メンバーの献身で撃破に成功
見せ場その1。
派閥連合VSアンフィスバエナです。
ベル君という絶対的なエースを欠いており、ラムトン戦終えて間もない派閥連合にとっては悪夢としか言えません。
でもダンジョンが崩壊状態なために逃亡することもできず、戦って死中に活を求めることになります。
結果だけ書けば派閥連合はアンフィスバエナに勝ちました。
ギリギリでしたが。
命の献身がなければ勝てなかったでしょうねえ。
重力魔法でアンフィスバエナの動きを止めたからこそ勝利を呼び寄せることに成功したと思います。
ただ命は戦闘不能状態。
おい、ヒーラー(カサンドラ)。
予知夢の現実化に絶望している暇あったら回復しろと言いたくなりますわ。
戦場で魔剣作り!そして援軍と援軍が到着
ベル君を救うために先に進む派閥連盟。
しかしダンジョンのモンスターたちは容赦しません。
途中でボールス拾って壁役増えましたけど、多勢に無勢の状態は変わらず。
ここでヴェルフは新しい魔剣を作ることを決意。
そして魔剣を完成させてしまいます。
ただそれでも絶体絶命は続き、万事休すと思った時に現れたのは椿たち…じゃなくて、ゼノス達。
ベル君たちに恩があるゼノス達の登場はベル君たちがやってきたことが間違ってなかったことの証拠。
何か胸が熱くなりますわ。
そして椿たちも遅れましたが到着して形勢逆転。
これで派閥連盟の方は危機を脱しました。
あとカサンドラの予知夢のことですが、今回の前に見た予知夢の解釈が間違ってたことが判明。
これはアニメ版ではカットされたところなので、アニメを見てこの14巻だけ見た人はわけわからんかも。
コロシアム突破とリューさんの回想
ラムトンに飲み込まれて気付けば知らない場所に連れてこらえたベル君とリューさん。
壁の色などからここが37階層(深層)であることがわかります。
今まで下層までしか来たことない冒険者が深層に放りだされたのです。
ここで1つ目の絶望。
さらにラムトンに飲み込まれたことでベル君もリューさんも装備をほぼ喪失。
これが絶望2つ目。
その後モンスターと戦いながら進みますが、やっと冒険者見つけたと思ったらダンジョンで死んだ屍だったことで絶望3つ目。
やっと自分たちの位置がわかったけど、正規ルートに戻るためにはモンスターが無限沸きしているコロシアムを通らなきゃいけないと知って絶望4つ目。
ホント絶望の連続です。
よくベル君心が折れなかったと思いますよ。
たぶんリューさんの存在が大きかったのでしょうね。
頼りになる師匠枠であり、さらに女性なのでベル君が単純に「守らなければいけない」と思ったことでしょう。
一方のリューさんはベル君を生きて地上に戻すことだけを考えます。
たとえ自分を犠牲にしてでも。
そういう考え方になったのはアストレア・ファミリア時代の出来事が大きく影響しています。
そしてコロシアムが崩壊した後、その一端が語られますが、回想まで絶望って…。
ベル君とリューさんのイチャイチャ
極限状態のベル君とリューさん。
吊り橋効果が発動しても仕方ありません。
絶望の中での数少ない安らぎの時。
まあ、ベル君もリューさんも満身創痍で男女の仲になるの無理だったのでしょうけど。
ここら辺でリューさん推しに宗旨替えした人多いと思います。
それに関しては非難できません。
だってリューさん可愛くて魅力的ですもん。
ツンデレキャラという訳ではありませんけど、破壊力抜群。
これで落ちなかったベル君も流石ですが。
ジャガーノートとの最終決戦!そしてその後
ジャガーノートはダンジョンが生んだイレギュラー。
ベル君的には最初強敵というぐらいの認識だったかもしれませんが、リューさんから過去の話を聞いて少し認識変わったかもしれません。
ジュラと並んでこのジャガーノートはリューさんから大事な仲間を奪った仇。
さらにこいつを倒さないと36階層への連絡通路へいけません。
リューさんを守るためには絶対に倒すべき敵。
傷ついて意識を失ったリューさんを置いてベル君はジャガーノートに戦いを挑みます。
勝ち負けなんて関係ない。死のうが生きようが。リューさんを守るために戦う。
漢です。
まさに漢です。
その気迫がジャガーノートにも伝わり、最後の戦いが切って落とされます。
その一方、リューさんは夢の中でアストレア・ファミリアの面々と再会。
ここら辺からは王道の熱い展開。
死んだ仲間たちが背中を押してリューさんも戦争参加です。
この展開にジャガーノートはご不満の様子。
ジャガーノート的にはベル君とタイマンで決着つけたかったのに邪魔者が入ってきたという認識のようです。
こういうジャガーノートの心情が描かれるところがラノベという形態の良いところ。
アニメではジャガーノートの考えなんて表現しませんからね。
満身創痍で気力だけで戦うベル君とリューさん。
ベル君はダンジョン遠征での成長を見せつけたと思えば、リューさんは過去の苦い経験を生かしてジャガーノートを追い詰める。
これぞ死闘という感じがどんどん伝わってきます。
そして…。
終わったと思いましたが、天はまだベル君たちを見捨てませんでした。
ジャガーノートの戦いのおかげでリリ達(正確にはゼノス達が)がベル君たちを見つけたのです。
ジャガーノートと戦ってる時に来いよと言いたくなりますが、仮に加勢してもジャガーノートの被害者を増やしただけかも。
ボロボロの状態でジャガーノートを倒したベル君とリューさんはバケモンですわ。
地上に戻ったベル君とリューさん。
さあ、最後の見せ場です。
病院のやりとりから二人での外出。
もうカップルとしか言えません。
ここら辺を詳しく知りたい方は原作買ってください。
ニヤニヤが止まりませんぜ。
リューさんは今後ベル君とどういう風に接するのか。
それは次巻以降のお楽しみです。
ダンまち14巻を読み終わって
この14巻読み終わった後の達成感ハンパないです。
分量も多いですが、内容も濃いので読みごたえが凄い凄いのですよ。
読んでるこっちまで熱くなりましたわ。
それにしてもリューさんの参戦でベル君を巡るヒロインたちの争い激化しそうですねえ。
特にシルは気が気じゃないでしょう。
大きな味方と思ってたリューさんが事実上のライバルになったのですから。
そろそろシルさんが仕掛けてくるかもしれませんね。
次の次の巻ぐらいで。
第15巻の感想記事はこちらから。